弥根千人

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2021.03.27

「文豪の町 弥根千」で本を読む。

借りていた本を図書館に返しに行く。

 

家を出てすぐにある薮下(やぶした)通りを団子坂方面に向かって上っていく。

 

ゆるやかな坂道だ。

 

途中右側には区立汐見小学校・第8中学校の敷地が続きこの時期は校内に植えられた桜を愛でることができる。

 

今日はほぼ満開だ。

 

そしてその先左側には明治の文豪 森鷗外の居住地跡があり、現在は文京区立「森鷗外記念館」として生まれ変わった。

鷗外を顕彰する一大拠点で貴重な資料も多く、ぜひ立ち寄っていただきたい場所だ。

 

薮下通りは鷗外の散歩道だったらしい。また明治の時代は高台にあるこの通りから東京湾が望めたようで鷗外は自分の屋敷を「観潮楼」と名付けたそうだ。

 

その屋敷跡を通り過ぎ、団子坂を超えたところにあるのが文京区立本郷図書館。

 

落ち着いた雰囲気の良い図書館だ。

図書館は建物の1階と地下の2フロアー。2階は地域住民のための集会場や会議スペースなどの便益施設が整備されている。

 

蔵書が多く貴重な郷土資料も充実、館内のあちこちに椅子やソファーがあり地元の人達がふらっと寄って、読書を楽しむ様子も・・・。

 

またこの図書館から歩いて10分ほどの根津「しのばず通りふれあい館」内、2階にも図書コーナーがあり近隣住民の憩いの場にもなっている。

 

こうしてみると弥根千は読書環境がとても充実した地域であるともいえる。この地域ゆかりの文人は森鷗外ばかりでなく、夏目漱石・高村光太郎・平塚らいてう・サトーハチローなど挙げれば暇がないほどだ。

 

文人ゆかりの地で、その存在を身近かに感じながら休日読書を楽しむ。読書に飽きたならふらっと外に出て文豪たちも楽しんだ散歩道をたどってみる・・・・

 

これもまた、上質な贅沢だとつくづく思う。

 

特に桜の季節はひとしおだ。

本を読む町としても弥根千はおすすめである。