弥根千人

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2020.05.17

「君はきみ、僕はボク、されど仲良し」

根津神社のつつじは、もう終わってしまったか・・・そういえば今年は1回しか様子を見に行けなかった。初めてのことだ。
一方で自宅の玄関先の花壇の花はいい感じに咲き始めた。2月くらいにホームセンターで苗を買ってきた、花の種類も気にしなかったが確か200円くらいだったと思う。予期せぬ自粛生活の中で、少しばかりの安らぎをもらっていることに感謝。

 

今日もテレビではコロナのことと、検察庁法改正をめぐっての国会でのバトルが報じられている。これには芸能人の政治的発言までもが話題となり、SNSでも賛否応酬が繰り広げられているようだ。国民として政治的な意見を持つ事は自由であり権利でもあるので発信していく事も良い事だと思う。また議論をすることも大切だ。

 

ただ、議論、応酬の果てに相手を侮辱したり傷つけることのないように今一度気をつけたい。

 

コロナ問題で一人ひとりが頑張っている一方で、疲弊も蓄積している。こういうときにこそ、自分自身がまずは襟を正し、一歩立ち止まって相手の立場や考えを尊重、認めていく度量を持ちたいと思う。

 

特に政治の世界では、議論がエキサイトしていくと同時に、知らず知らずのうちに傷つき、傷つけられることも度々あると思う。私の政治家としての経験地からもそうだ。また意見が違うとその人が嫌いになる。嫌いだと一緒にやれない。その果てには嫌いな人の提案は良い提案でも受け入れたくない。政党とか会派といった立場の違いもそれに輪をかけて、対立や亀裂を深めていく・・・。

そんな負のスパイラルも私自身経験したことだ。

それは国民にとっては何もプラスにならない。

 

政治家は今こうした難局の時にこそより一層襟を正し、そして謙虚に、相手を認め合いつつ「まとまっていく。」ことが大切だ。

特に地方議会にはぜひ、与野党を超えたチームワークで国会のバラバラ感を正すべく「発信力」と「行動力」を発揮してもらいたい。コロナ対策では給付金や支援金の支給が遅れている。なんとか地方議会も英知を絞って、改善に向けての一翼を担ってほしいと痛感する。

考えや立場は違えども「君はきみ、僕はボク、されど仲良し」。一緒に乗り越えようという発想の転換と、気持ちの切り替えが今の政治の場面に求められていると思う。