昨日日本経済新聞に興味深い記事が出ていたのでご紹介したいと思います。
テーマは「21世紀の悩める大国のファーストレディ像を探る!」
記事の中には歴代ファーストレディの女性像(タイプ)が探られていました。
最も活動的でリベラルなのは第42代大統領ビルクリントンの伴侶としてホワイトハウスの住人となったヒラリー。
妻としての役回りを超え「大統領代行」「主席補佐官」
並みの権限と影響力で社会保障制度改革など主要な政策に足跡を残した彼女の功績は大きく、今もその視線の先には初代ファーストウーマン
(女性大統領)へと続く道を見据えている。
その対極にあるのが第41代大統領ジョージブッシュの妻、バーバラ。(写真右)。米国の古き良き母をほうふつさせる容姿。
控えめながら陰で夫を支える良妻賢母ぶりで高い人気を博した。
その他、米ソ冷戦終結のパイプ役となったナンシーレーガンや悲劇のヒロインの印象とは裏腹に晩餐会でドタキャンを繰り返し、
補佐官らを悩ませたが、仏文化への造けいをもとに調度品を格調高くし、今日のホワイトハウスの原型を作ったといわれるジャクリーン・
ケネディ大統領夫人など・・・。
ファーストレディのタイプも様々なようです。
時計の針を戻してローラブッシュ大統領夫人(写真左)バーバラの印象を引継ぎ「良き家庭の妻」の印象だが、
結婚前までは保守的なテキサスにいながら民主党支持を自認。図書館司書としてバリバリ働いていた。
一方民主党候補のテレサ・ハインツ・ケリー夫人は元来共和党員。飛行機事故で亡くした前夫の莫大な遺産で裕福な生活を送るが、
「優雅さ」とはほど遠い。
遊説先で詰め寄る記者に「くそたっれ!」と悪態をつき「勇名」をはせた。
5カ国語を操る語学の才に富み、5歳上の姉さん女房としての貫禄もある。
この2人はなんだか似ているようです・・・。
同時多発テロからイラク戦争を経て、
真っ二つに分かれたかの印象を受けるアメリカだがフアーストレディに焦点を絞るならばむしろ共和・民主双方ともに近づいている・・・。
外交政策では、単独主義化か多国間主義かで争う一面を持ちながら、自衛や国益優先という本音ではブッシュ・ケリーともに大差は無い。
ファーストレディの根っこは意外にも同じところにあるのかも知れない・・・。
記事ではそう締めくくられています。
真近に迫った大統領選挙ではブッシュVSケリーの両候補が互角に戦い、稀に見る大接戦になる様相・・・。
もしかしたら両氏を支える夫人の動向が勝敗を決するかも・・・?
なんだか目が離せません。ちなみに私はケリー氏に勝利してもらいたいと思っています。