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2002年02月のバックナンバー

2002年02月01日

文京区防災会議

 今日、文京区防災会議が開催されました。この会議は区の附属機関で、煙山区長を会長に、区内の警察・消防・ 水道局や建設局などの行政機関、ガスや電力などライフラインに関わる企業、また、 町会や自治会医師会や歯科医師会などの代表者で構成される会議です。総勢50名からなるこの会議は、 文京区の防災対策を方向付ける極めて重要な場です。私も区議会総務区民委員長として出席いたしました。
 今回の審議事項は、「文京区地域防災計画」の平成13年度修正が了承されるとともに、 神田川流域を中心とした水害対策について報告を受けました。
特に、水害対策については昨年8月に東京都が公表をした「神田川流域浸水予想区域図」をもとに避難所の情報などを表示した 「水害ハザードマップ」が作成されることになりました。区民に有効に活用されることを望みます。

2002年02月02日

外国人の方々との餅つき大会(国際理解教育の場から)

 今日、区立汐見小学校およびPTA・地域の方々が、国際理解教育の一環として「餅つき大会」 を催しました。文京区国際交流協会を通じ、15名ほどの区内在住の外国人の方々が参加をし、児童達との交流・ 餅つき大会など盛大でした。
子供達にとっても貴重な体験でしたでしょうし、私達大人にとっても普段なかなか触れ合うことのない、 そうした方々との交流はとても新鮮でした。これこそ、区民レベルでの国際交流の実践ですよね。姉妹都市を結んで、 自治体どおしが行ったり来たり・・・それも否定はしませんが、私達の身近かにはたくさんの外国の人たちが住んでいる。いつでも会って話せる。 学べる。そして、なにか困ったことがあったら助けてあげられる。そんな関係を構築していくことこそ、 真の国際交流じゃないかなぁって考えます。特に文京の子供達には「外国人に優しい人」になってもらいたいと思ってます。 そいうい意味では今日のこの餅つき大会は、素晴らしいイベントだったと感じています。

2002年02月09日

陶芸教室をやりたい!(陶芸家・山本泰治さんの思い。)

 私の長年来の友人で山本泰治さんという人がいます。私とは10歳以上も年齢が上であるのですが、 これまで同じ社会人として常に対等に接してくれたという意味では私にとってはかけがえのない存在です。 その山本氏が自ら営んでいた事業を休止をし陶芸の道を歩みだしたのが、確か8年ほど前のことだったと記憶しています。
その時は私もビックリしましたが、益子焼の陶芸作家・ 佐藤 巧氏に師事して今では立派に自立した陶芸作家として活躍されていることを私自身嬉しく思っています。
そんな山本氏が今、力を注いでいるのが身障者や高齢者に「陶芸の楽しみや喜び」を伝えていくこと。でもそれを実現するためには場所もいる、 窯も必要不可欠、とどのつまり費用がかかるということです。
彼とのそんなやり取りの中たどり着いた結論が、公的な施設を活用してそうした思いを実現ができないかということ。 ありがたいことに文京区には生涯学習の一環として、区有施設に陶芸のための窯が設置されている施設がいくつかあります。とりわけ、 特養老人ホームや在宅サービスセンターには、高齢者の生きがいづくりのために窯を設置しているところが多い。 調べてみるとそれなりにそれぞれの施設が窯を使って陶芸を身障者や高齢者のために活用しようという試みを行っているようですが、 もっと有効に効果的に活用する術はあると私自身考えています。山本氏のような思いや技術を持った方々が関わることによって、 多くの人たちが陶芸の喜びを知り、生涯学習としての生きがいを持ってもらえることは大切なことではないでしょうか?
趣味や生きがいを求める高齢者や障害者、それをケアすべく考える行政、ボランティア精神で社会に貢献しようとする人の思い・・・。それらが 「三方一両損」ではなく「一挙三両得」とでも言ったらよいのでしょうか、それぞれの喜びになるよう・・・。
そんな橋渡しができれば、と思っています。

2002年02月11日

総額606億2600万円(14年度予算案発表される)

 14年度の文京区の予算案が発表されました。一般会計で606億円という予算規模です。前年度比マイナス10. 4パーセントという緊縮型のこの予算は実に12年前の平成2年度の水準に近いものとなっています。
景気の低迷や政府の構造改革断行という影響下の中では、超緊縮型に予算編成を行わなければならなかったのもやむを得ないことといえましょう。 もう一つのポイントは煙山区長が公約として掲げていた「均衡財政」を実現するということ。要するに「歳入に見合った歳出規模に改める。」 もっと簡単にいえば、貯金を崩さず、できるだけ借金をしないでやりくりをするということです。バブル崩壊以降、 文京区の貯金は年々減少し続けています。平成9年には118億もあった貯金(財政調整基金)は今現在41億円。 わずか5年で半分以下に減ったということです。来年度においても、貯金を12億円取り崩すことになっていますが、幸い今年度の(13年度) の決算でほぼ同額の余剰金が出ており、すでに財政調整基金に積み立ててあるので差し引きゼロ。 つまり結果として貯金を崩さず予算が組めたということです。その点については、大いに評価できるものでしょう。
今月開会される第1回区議会定例会において、予算審査特別委員会が設置をされその場において詳細が審議されることとなりますが、私達の会派 (民主党友愛・無所属議員団)としても、 各事業や経費の使い方などについて詳細にチェックをし委員会の場で区側に問いていきたいと考えています。

2002年02月14日

平成14年区議会第1回定例会始まる。

 今日から、区議会第1回定例会が始まりました。煙山区長の「施政方針説明」の後、平成14年度予算案など区側から32件、 議員から4件、計36件の議案が提案され各常任委員会(総務区民・厚生・文教・建設)および予算審査特別委員会に付託されました。今後、 各委員会で審議・採決され最終的には本会議にて議決されます。
 区長の施政方針説明ですが・・・。
  1.均衡財政の実現(負担を先送りしない。)
  2.新公共経営(民間企業の経営理念・手法)の導入。
  3.「文の京」基本構想の実施計画。
 などがポイントで、総じて「効率的で幸せの実感できる区政」という表現がされています。民間活力(企業・NPO・ボランティア) の活用や歳出構造の見直しによる効率的な財政運営、いわば「より小さな政府」に向かっていくという点ではおおいに賛成できます。 しかしながら、ボランティアやNPOなどは未成熟な部分もあり、 今後はそうした受け皿というかインフラ整備をいかに進めていくかが大きな課題になるのでは・・・?とそんな印象を受けました。

2002年02月15日

がんばれ!「工房わかぎり」(通所授産施設開設に向けて)

 養護学校等を卒業した障害者のための働く場として活用されているのが「授産施設」(福祉作業所とも呼ばれています。)文京区には、 福祉センターをはじめ小石川・大塚両作業所など公設の施設がいくつかありますが、民間の施設は「山鳥作業所」の一所しかありません。 福祉施設ですから営利目的であってはならないし、運営にもたくさんの費用がかかります。ましてや、 公的な補助金の交付を受けるには施設や指導員の確保、 通所者のための環境整備など厳しい指導が行政からあるわけですから民間の施設が普及しないのも無理ありません。
 そうした中、筑波大附属養護学校卒業生の保護者で組織されている桐親会(とうしんかい)という会が、 文京区で2番目の通所授産施設開設に向けて準備をはじめています。これまで私も陰ながら応援してきたのですが、 実に3年以上もの歳月を費やしやっと補助金を受ける要件を満たすまでのところまで漕ぎ着けました。
たいへんな努力と熱意であったと思います。
その結果として来年度の文京区の予算にこの「工房わかぎり」に対する補助金が計上されたことはたいへん喜ばしいことで、 関係者の方々に心から敬意を表します。
 身障者の方々には、重度の違いや、生活環境の違いなど置かれている環境は様々です。社会に出ても働く場所は少なく、 作業所でも環境に馴染めなかったりするなど最終的には家にひきっこもってしまう人が潜在的に存在するのも事実でしょう。
「工房わかぎり」ではそうした人たちに通所してもらい、その人の生活環境や意向を踏まえて、柔軟に対応できるよう門戸を開放しています。
この「わかぎり」がその目的を果たし、障害者のための信頼ある施設として開設され、文京区の福祉に貢献されることを心から望んでいますし、 私も精一杯協力していきたいと思っています。
がんばれ!「工房わかぎり」

2002年02月18日

異口同音に・・・(斉田宗一区議会議長の人柄

 今日、斉田宗一区議会議長の藍綬褒章祝賀会が東京ドームホテルで開催され、 ご招待を受け私も出席させていただきました。
斉田議長は区議8期32年に渡り、区政に貢献。区議会では重鎮中の重鎮。
それだけキャリアがあるのですから雲の上の人のようかと思いきや、全然そうではなくて、偉ぶるところは全くなく、明るくて、大らかで、 誰とでも同じ態度で接することが出来る、そんな太陽のような人柄を持った方です。
斉田議長を知る人にその人柄を尋ねたならば、異口同音に私と同じ答えが返ってくることでしょう。
そんな斉田議長も今日はやや緊張気味のようでした。

 政治家は人柄がいいだけでは駄目。とよく言われます。
でも人柄が悪かったらそれだけで政治をやる資格がないと思う。

そういう意味では、斉田議長はありのままの姿を区民に見せ、その人柄があってからこそ区民に愛され、 区民の代表として永年にわたり議員としての職務を果たせたのだと心から思います。
本当にいい人だと思う。

2002年02月25日

「まちなみ誘導型地区計画」(住民の手によるまちづくり)

 今日、「まちづくり・防災対策調査特別委員会」が行われました。
私が質疑をしたのは「地区計画」導入の可否について。「地区計画」とは都市計画法の一部改正により導入されたまちづくりの手法のひとつで、 地域の特性を活かしたまちづくりを住民の合意を得て、地方自治体が計画決定・実行するというもの。
まさに「住民の手によるまちづくり」と言えるでしょう。
お隣の中央区では、この地区計画を積極的に活用し独自のまちづくりを進めています。東京駅周辺・日本橋地区・月島地区・ 佃地区など区内をいくつかのゾーンに分け、その地域にあったまちづくりを地区計画としてルール化しています。その結果として、 佃などでは再開発が進み、月島では狭あいで建替え不可能だった家屋が建替えられるようになるなど、 行政主導のまちづくりが効を奏しこの2年間で8%以上の人口増を達成しています。その成果は高く評価できるものです。
地区計画のの利点は、住民の合意を得られれば建築基準法や都市計画法における制限を緩和できること。月島では狭あいな道は「通路」 としてみなされ建替え時のセットバックは緩和され、幅員は2.7メートル(通常は4m)と決められています。また、 壁面を後退させることにより容積率が緩和されるなど建替えにには大きなメリットがあります。
文京区でもこうした「まちなみ誘導型地区計画」を導入できないものなのか?
文京区の「都市マスタープラン」では山の手ゾーン・下町エリア・シビック周辺中心ゾーンなどエリア分けは明確に位置付けられています。 こうしたエリアごとに住民の意見を聞いて地区計画を作るべきではないのか?
そんな質疑を区側とやりとりしました。細かい質疑の内容は省略しますが、都市計画部長より「地区計画はまちづくりの手法としては有効なので、 文京区で導入できるか否か、よく検討してみます。」との答弁をもらいました。どこかモデル地区などを決め、 テストケースとして早急に着手すべきものと考えます。

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