私は傍聴席で終日・・・。
区側からの報告事項は13件と盛り沢山、各部ごとの説明の後に質疑が行われました。
なかでも私が注目したのは、24年度重点施策について、総合評価落札方式の試行、(仮称)文京区暴力団排除条例骨子(案)についての3点。
ちなみに写真は委員会で使う「委員会資料」です。
①24年度重点施策(追加分)については、子育て・教育、福祉、まちづくりなどの分野から16事業が選定されました。
議会からも要望が強かった防災無線スピーカー86箇所の更新をはじめ、地域大学連携事業「東大博物館がやってきた」、障害者24時間安心相談支援事業などが予算化されることとなりました。
②総合評価落札方式については、23区の中でも後発となりましたが来年4月より試行開始に・・・今後はこれまでの価格による競争に加え、施工能力や地域・社会貢献などの評価も加味し50点満点の配点評価で落札事業者を決める方式に変わります。まずは2500万円以上の工事請負契約から試行するとのことです。
一般競争入札においては、ダンピングによる不適切な事業者の参入が全国的にも問題になりましたが、この方式の導入により、工事の品質や入札の透明性についても一層高まることが予想されるので私も賛成です。ただ私の個人的な意見としては地元事業者の育成という観点からも地域社会貢献の点数配分でもう少しインセンティブを与えても良かったのではと思っています。
③(仮称)文京区暴力団排除条例骨子(案)について・・・暴力団を排除していこうという機運が全国的に高まっています。
東京都においてはこの10月より排除条例が施行されました。わが文京区においてもこの都条例を補完する意味で条例制定が検討されています。
その基本理念は 暴力団と 「交際しない」・「恐れない」・「資金を提供しない」・「利用しない」こと。
その内容においても、区の事務事業(請負契約等)や公の施設での暴力団排除に加え、区内全域での暴力団事務所の開設等の禁止や審査会の設置 など文京区独自の規定も盛り込むことが検討されているようです。
今日の質疑においては・・・
〇同級生や親戚に暴力団員がいる場合など私的な関係については?
〇条例に協力するのは良いが、警察は本当に区民を守れるのか?
〇条例が拡大解釈され区民に悪影響が及ぶことはないか?
などの懸念や意見も寄せられましたが、条例制定に対しては議会全体も賛成の立場のようです。
また今日の質疑では、現状の文京区においても暴力団が関与する刑事事件が年間60件以上にも及ぶこと(平成22年度)や、警察が認定する暴力団事務所も4か所あることが確認されました。
安心・安全のまちを標榜するわが文京区においても決して「対岸の火事」ではなさそうです・・・・。
17:00 閉会 予定していた質疑は終了することができず、明日も委員会を開催することになりました。