3日間に渡り、特集で民主党の政権奪取に向けての展望を私なりに綴ってきました。
最終回の今日のキーワードは「トライアングル選挙」。
ここ数年間の選挙分析の中でよく言われること、それは「選挙は三角の形をしたパッケージ・
トライアングル。三角形の頂点には総理候補たるリーダー、マニフェスト、そして候補者がいる。
このトライアングルがより強固に結びついていることが勝利につながる。」ということです。
そんな中でも最も注目視されるのがやはり「リーダーの存在」でしょう。
選挙は今や候補者主体から党主導に変わりつつあります。二大政党化が進む中、国民にはっきり目に見えてきたのは総選挙は 「政権を選ぶ選挙・総理大臣を選ぶ選挙」になってきているということです。
そういう意味からいえば、リーダーの力量が選挙を左右するといっていいでしょう。
話をトライアングルに戻しますが、2年前の郵政選挙を例にとってそのトライアングルを検証してみると・・・。
民主党の3角形の各頂点は、(1)岡田(リーダー)・(2)年金、子育て(マニフェスト)・ そして(3)候補者の3点でした。
一方の自民党は(1)小泉(リーダー)・(2)郵政民営化(マニフェスト)・そして(3)候補者「刺客」の3点。
3つの頂点を比べてみても、どれも力負けしたという印象です。
岡田代表(当時)は本当に立派な政治家だし選挙にも弱くはないと思いましたが、小泉氏のキャラには見劣りしてしまいました。
それに自民党はマニフェストも「郵政民営化」1本に絞られていたし、巧みなコミュニケーション戦略で候補者(刺客)
とのつながりも強固でした。一方の民主党はどれもバラバラといった感じ。
あわせてメディアにまで見放されてしまっては惨敗もうなずけるかも・・・?
では今回の参議院の選挙結果はどうでしょうか・・・?民主党が力勝ちしたというよりも、 安倍政権があまりにも危機管理能力に欠けていたという見方が大勢のようです。
ゆえに、次の総選挙での小沢一郎民主党代表の力量が問われます。
政権交代が本当に実現するかどうかは次の総選挙にかかっています。
そしてそれは我が民主党にとっては高いハードルであることも事実です。
小沢代表をトライアングルの頂点にして、今の日本を立直す正しい政策をマニフェストに掲げ、所属議員・党員・
サポーターが一致団結して選挙に臨んでいくことが今、求められているのだと思います。
これまでの教訓を活かし、同じ失敗を二度と繰り返さないこと・・・それが大事です。
(特集終わり)