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2004年02月14日

特集2. ブルーテント・・・。

 昨日に引き続き、上野恩賜公園へ。
公園中央には、象徴ともいうべき噴水が、そしてそれを取り囲むように美術館や音楽ホールなどが配置されているこの公園、しかし、 遊歩道から一歩奥に入った茂みには、写真のような「ブルーテント」の集落が・・・。

 そうしたブルーテント群が公園内茂みの中に、何箇所も点在しています。そして、 何年か前よりそこがホームレスの人達の生活の場となっているわけです・・・。

 こうした「ブルーテント」は、上野公園ばかりでなく、都内の大きな都市公園を中心に広がっています。(代々木公園・ 新宿副都心周辺公園・隅田公園など。)

 東京23区のホームレス数は、平成15年8月現在、約5500人。
上野恩賜公園には約700人のホームレスが生活しています。
ブルーテントは、遊歩道わきすぐ近くや、ブランコや鉄棒など児童用遊戯物
に隣接して建てられているものもあり、そこには近づきがたい雰囲気があります。

 長引く景気の低迷による、そうしたホームレスの増加や彼らの窮状には同情すべきものもありますが、一方では「憩いの場」 である都市公園の機能が著しく脅かされているという側面もあります。

 この件について所管である東京都に問い合わせをしてみると。
「東京としては対応に苦慮している。都市公園法では監督処分という規定があり、公園管理の観点から移動させることはできる。
 しかし、実際生活に困窮している人であり、その対応策がなく追い出すことは生活している人の人権に配慮して行政としてできることではない。 」
との回答。

 抜本的な対策が必要です。

 ホームレス対策については、数年前より東京都と23区が共同して着手していますが、なかなか成果が挙がっていないのか・・・?

 明日はこれまで行なってきたホームレス対策を検証してみたいと思います。

 明日へつづく。

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