根津1丁目に建設予定のデュオスカーラ文京根津・事業主㈱ダイナシティ、 建築施行㈱勝村建設と地元近隣住民で構成される「対策協議会」とが、着工の条件となる「工事協定書」の締結協議を行いました。
残念ながら「締結」には至らず。来週再度、協議することに・・・。
しかしながら、工事の作業時間や杭打ちが近隣に与える影響(地盤がゆるい関係で・・・)については積み残したものの、
あとは概ね合意が得られ締結に向けての方向性は見えてきたような気がしています。
思えば、このマンションの建築計画が明らかになり地元近隣住民が「対策協議会」が設置されたのが今年の3月の初め・・・。 私も依頼を受け何度となく会合に出席もしました。
当初は意見が対立し、全くの平行線をたどっていた両者(事業主・近隣住民)も
何度も何度も話し合いを重ね、互いに譲歩しつつ、やっとここまで漕ぎ着けた・・
最後まで諦めることなく、主張を続けた住民のパワーに敬服しています。
また、私の経験からすると事業主側も住民の声に耳を傾け、しっかりていねいに対応したように思われます。
今日の協議においても、住民の要望する内容が概ね受け入れられました。
今、文京区内ではあちこちでこうした「マンション建設をめぐる紛争」が起きています。 話し合いが上手くまとまるケースもあれば果ては裁判にまで発展するケースもあります。 残念ながらこうした紛争は行政サイドも調停の役割までで、法を犯していない以上、 工事中止などの実質的なジャッジメントを下すことは出来ません。
そして、こうした紛争には特に近隣住民側に大きなパワーが必要とされます。またストレスも甚大です。
こうした現状を受け止め、
まちづくりの視点から区がこうした紛争を未然に防ぐ制度や仕組みを作っていく必要があるのではないでしょうか?