東京都議会で石原知事が「競輪復活」を示唆する発言をしたのに対し、本日の総務区民委員会では、
このことについて大きな議論を呼びました。後楽園競輪は美濃部都政時代に廃止になっていますが、
その後東京ドームに自転車の走路であるバンクが格納されていることや競輪の開催権は後楽園が所在する自治体(文京区や東京都)
だけでなく他の自治体にも付与されているということなど(例えば国の認可を受ければ、
京都市が後楽園で競輪を開催することも可能だということ。)競輪をめぐる様々な問題点もあり、
地元自治体である文京区も難しい対応が迫られています。
総務区民委員会での煙山区長の答弁では「競輪復活に関する東京都からの正式な要請は無い。」ということと、競輪復活を
「好ましいとは思わない。」という従来どおりの煙山区長の姿勢が明らかにされましたが、
競輪問題についてはこれまで23区が一体となって取り組んできた経緯もあり(大井競馬は現在23区特別区が主催者になって運営されています。
)都からの正式な要請があった場合には特別区区長会(23区の区長で構成されている任意団体)の意見も聞かなければならないようです。
私自身も競輪復活は決していい事とは考えていませんし、また競輪でどれほどの収益があがり、
どれだけ文京区に還元されるのかもはなはだ疑問にも思います。
(東京都が主催者となれば文京区には迷惑料程度の財源しか与えられないでしょう。)
石原知事がどのような意図で復活を示唆されたかはわかりませんが、「正式な協力要請」があった場合には、
区議会としても何らかの意思表示をすべきものと考えます。