文京区では平成12年度より、「バランスシート」を導入しました。
民間企業ではバランスシートにより、負債と資産のバランスが明らかになります。
自治体もこれまでは、単年度の「現金主義」会計が用いられていましたが、バランスシートを作成することにより、住民の受益(資産)と負担
(負債)の関係が明らかになるという利点もあり、文京区では他の自治体に先駆け、「バランスシート」を導入しました。
その文京区のバランスシートを見てみると・・・。
1.財産として4115億円(12年度末現在)
2.債務として 606億円( 同上 )
あります。資産と負債の差額を正味資産とし、それが、プラスであれば一応「財政的健康状態を維持している。」と考えられます。
この点からみると、文京区の場合、正味資産が3510億円ほどあり、財政状態も健康であると思われますが、負債に対して、
その償還の財源となる流動資産や投資資産が少ないことや、普通財産の中でも売却できるものが、
あまり無いことなどを考えると決して楽観視することはできないようです。