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2013年05月19日

平和について考える。(国民的議論を起こそう。)

DSC05802昨日、私の母のもとに一通の通知が届きました。
総務省恩給局より軍人恩給支給決定の通知書です。

依然にもこの日記でご紹介しましたが、私の父は軍人で戦時中は憲兵としてインドネシアに駐屯していました。終戦と同時に戦犯となりクアラルンプールで5年間の捕虜生活を送ったと聞いています。

帰国後10数年経ってから軍人恩給の申請をしたそうですが、「捕虜生活」を送った確固たる証拠がないということで支給は認められず・・・。 また証人となってもらうべく共に捕虜生活を送った戦友を探し、四国まで出向いていったそうですが見つからず、結局恩給は諦めることに・・・。

そんな恩給が突然「支給決定」されるとの通知が届いたのが、父が亡くなってしばらくたってからのことでした。なぜ突然にそのようなことになったのかは母も記憶していないようですが、結果として母が遺族恩給の受給者となりました。

私の記憶では 父は決して戦争の話をしませんでした・・・壮絶な戦地での経験は自らの人生から消去したかった「大きな傷」だったのでしょう。 生きて還ってこれたことが奇跡だったのですから・・・。
事実、恩給制度では南方諸島など激戦地で勤務した兵士には恩給の加算措置がとられています。

そんな父から、戦地での生々しい話を聞くことができなかったことは、今思うと とても残念でなりません、せめて父子としてその苦しみや悲しみを共有できたとしたら、父も少しは救われたかも知れません。

戦後60年を経た今 国会では 憲法92条や9条をめぐっての議論が活発化しています。また、政党の右傾化を危惧する声も目立つようになりました。

そんなこの機に、私達国民が今一度「平和」について語り、そして学び・考えるそんな国民的議論を起こす。そんな好機が訪れたのでは・・・?と私自身感じているところです。

特に、戦争体験をした方々がどんどん少なくなっていることを踏まえるならば、戦争の悲惨さや実体験が継承できるうちに議論を成熟させていく必要があると思います。

私も、そうした前提を念頭におきながら、今年1年かけて「平和」について考えていきたいと思っています。
ちなみに、私の意見は憲法96条の改正には反対。9条の改正についても国民的議論が熟しておらず、今は慎重な立場です。

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