昨年12月に根津2丁目、不忍通り後背地区の1部が文京区景観審議会において「景観形成重点地区」に選定されました。
また、それを受け区役所担当課が、ここ数日で地元に説明に入りました。
一昨日は根津七ケ町連合役員会 そして昨日は藍染町会役員会と、私もその説明会の現場に立ち合いました。
この日記でも簡単にご紹介しましたが、正直地元の声は「厳しかった」と言わざるを得ません・・・。
具体的には、「寝耳身に水の話」への戸惑い・景観に対する認識の違い・希薄な住民へのメリットなどなど・・・、どうも やりとりがすれ違ってしまったように感じます。
区側としては「これからワークショップなどを開催しながら、この地域の町づくりについて一緒に考えていきましょう。」という意向なのですが、地元側としては意識が乏しく また 盛り上がりにも欠け、まだまだ「息が合わない」といのうのが現状です。
事実この「景観形成重点地区の選定」については私にとっても「寝耳に水のはなし」で、突然の選定についてはとても驚いています。
そもそも「景観」とは、古き良きに代表されるような風景や建物を表すものではありません。
いわば その土地々で根ざしてきた慣習や生活様式、伝統文化、コミュニティなど・・・まさにその町で生まれ、醸成された「風土」全体が景観の礎となり街並みをかもし出し、そこを訪れた人を感動させるものだと思います。
そう考えるならば、今回の選定にあたっても対象地域住民の声も聴取しながら、「ボトムアップ」で盛り上げていくような選定方法でああるべきだったと私自身は感じているところです。
いずれにしても、まだスタート地点ですから 引き続き よく話し合っていくことが必要だと思います。
(写真は根津2丁目対象地区内の「路地」の風景)