9:00 名鉄で移動、お隣りの北名古屋市へ。
北名古屋市では「回想法」という手法を用いて高齢者の認知症予防事業が行われており、そのユニークな取り組みや実績がしばしばマスコミなどで取り上げられています。
回想法とは、昔懐かしい生活用具などを使って、かつて経験したことを楽しみながら皆で語り合うことによって脳を活性化させ、気持ち(心)を元気にする心理・社会的アプローチで、北名古屋市では回想法スクールの開校やスクール受講者にとって組織された「いきいき隊」の支援など、介護予防の分野で大きな成果が見られています。
今日は、北名古屋市議会で回想法事業について説明を受けた後、「北名古屋市歴史民俗資料館」を見学(写真上)。
ここは昭和の時代をテーマに当時の暮らしを再現、街並みや生活用品など10万点を超す収蔵品を展示し、見学することで体感できる「お出かけ回想法」の場ともなっています。
懐かしさいっぱいで感動しました!!
その後、市内にある「回想法センター」(写真中)へ移動。
国の登録有形文化財である「旧加藤家住宅」内にあるこのセンターは、回想法スクールをはじめ回想法の実践・普及・情報発信の場としての拠点施設です。
私達のような視察希望者が絶えることなく、その数は年間1400名を超えるとのこと・・・また現場で対応してくださったのは回想法スクールの受講生で、いまは「いきいき隊」に所属する市民の方で、この事業が成功していることを物語っていました。
またこの「いきいき隊」は地域で助け合うグループである「お互い様ネット」へと発展、人材登録バンクであるこのシステムの普及で、地域での相互交流や心の絆が強まったとのことです。
今後の課題としては男性の参加率が低いことへの対応だそうで、男性専用の教室の開催なども検討しているようです。
12:30 視察終了 夕刻には帰京。
いやぁーすごい勉強になりました。
今回の視察は2日間で3自治体を廻るという強行軍ではありましたが、同じ愛知県内ということもあり効率的に動くことができました。
この視察の成果を今後しっかりと活かしていかなければと思っています。