写真は今朝の朝日新聞の社説・・・。
憲法記念日に寄せて「失われた民意を求めて」と題し、 すれ違う政治と国民の現状と それに対比し 民意をくみ上げる取り組みをしている地方自治体(議会) の例を挙げ政治へのへの信頼回復の必要性を提言しています。
例に挙がったのは、北海道福島町議会における「議会基本条例」制定への取り組み と 東京都三鷹市の「自治基本条例」について。
双方ともに市民の政治参加が大きなテーマです。
吾が文京区においても、23区では初めてとなる「議会基本条例」制定に向けての取り組みが行われています。
また10年ぶりとなる「文京区基本構想」の策定については区民無作為抽出からなる協議会が主導となって検討が進められています。
その意味では文京区も「市民の政治参加」は全国でもトップランナーを自負できるものと思っています。
反面、現場で感じることは政治や行政への市民参加の実現には高いハードルもあるということ。
まずは市民(区民)に いかに政治や行政に関心を持ってもらうか?
また、参加にあたっては 市民が政治・行政の仕組みや財政、 あるいは個々の政策の背景や目的などについてもある程度把握した上で議論をしていかないと なかなか深まっていきません。
実は参加する市民の側にとっても 手間ひま負担のかかることだという現実を感じているところです。
このように無関心層への浸透という課題や 参加する市民の側にも負担がかかるという現実をどう克服していくか・・・。
真の政治への市民参画実現には なかなか一筋縄ではいかない現状を、私も現場で感じているところです。
一方当たり前のことながら 民意をくみあげるという意味では やはり第一義的には市民の代表である議員がその責務を担っています。
とりわけ私達地方議員は市民に最も近いところにいるので、その責任は重大です。
日常活動の中で、一人でも多くの人達とふれあい意見交換をし、また説明責任を果たしていくこと。また市民の声を議会や都政・ 国政へとしっかり伝えていくこと。
そうした議員としてのあるべき活動が前提とならなければ、政治への市民参加はきっと「絵に描いた餅」になってしまうことでしょう。
憲法記念日の今日、 あらためて政治と国民の距離感について考えるとともに 今後の自らの行動と果たさなければならない責任の重さに 身の引き締まる思いです。
ちょっと長くなりました・・・・。