10:00 知的障害者生活支援施設 中央区立明石レインボーハウスを視察。
同施設は平成16年、区立中学校跡地にオープン。障害者のための入所施設(30名定員)および通所事業4事業を実施しています。
特徴はなんといっても就労支援事業。
通所者による無添加パンの製造販売、喫茶店の運営などが地域で大人気となり障害者就労支援の大成功例となりました。
喫茶店(アラジン)の来客数は1日約300人(施設1階・写真上)。
パンの売り上げは年間で4000万円にも上るとのことで、想像をはるかに超える大繁盛ぶりでした。
現実的にはこうした施設の多くは働く障害者に工賃が充分に行き渡らないことが課題と言われていますが、 この施設では高い人で14万円、 重度でパンの配送などにしか従事できない人でも2万5000円ほどの月額工賃が受け取れるとのことでした。
無添加パンの需要は年々増え続け、今後は新たに工房を拡大して売り上げも増やしていく計画もあるようです。
今日対応してくださった施設長さんのお話をまとめてみると・・・。
1.ハコモノをつくるだけでは駄目、地域と交わる場所を作って外へ打って出る。→彼らが働いている姿を地域の人たちに見てもらう。
2.一人ひとりに「私達でも世の中の役に立てるんだ」という気持ちを持たせる。→脚光を浴びる喜び、目立ちたいという意識が大事。
3.運営を任せる。→責任感・頑張ろうという感覚。
4.障害者を経済的にどう支えていくか?→報酬・工賃アップは重要な要件。
などなど。
レインボーハウスで働いている人達はみんな活きいきしています。でもいつかはここを出て、 実際に一般企業で就業することが最終目標です。
この4月からは2名の方が一般企業に就職したと聞きました。
中央区のこうした取り組みを是非、参考にしていきたいと思っています。