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2007年11月14日

「この子らを世の光に」(滋賀県立近江学園へ)

 今日明日と2日間に渡っては私達会派の視察です。

初日の今日は朝一番で東京を出発、新幹線・在来線と乗り継いで午後、滋賀県湖南市にある「滋賀県立近江学園」(写真上)へ。

 同学園は知的障害児(者)の療育施設で昭和21年開設以来、その創設者である糸賀一雄氏・池田太郎氏・田村一二氏らが提唱・ 実践してきた福祉の理念を綿々と受け継いだ日本でも草分け的かつ先駆的な障害児施設です。

 「この子らを世の光に」という言葉とともに障害児福祉の思想を広めたこの学園には今も福祉関係者の来訪が絶えないと聞きます。

 私達もそんな障害者福祉の歴史と流れ、そして実践を学ぶべくこの地を訪れました。

 まずは前田現園長さんからはじっくりお話を伺いました(写真中)。現園長さんご自身、創始者の薫陶を受けたお一人だそうでその言葉 一言一言が私たちの胸に染み入りました・・・。

 その後は施設内を案内して頂きました。

 現在101名の子供たち(一部は成人)がこの学園で暮らし、学校に通い、仕事に励んでいます。 それぞれに障害を持ち、 また家庭的にも事情があるようですが、みんな明るく・輝いた瞳で精一杯生きている・・・ そんな印象を受けました。 学園全体に活力を感じます。また職員の皆さんもいきいきしています。

 特に生産訓練(職業訓練)では木工科と窯業科があるのですが信楽焼きのお膝元ということもあり窯業が盛んです。 アトリエを見せてもらいましたが、独創的な感性が遺憾なく発揮された作品を目の当たりにすることが出来ました(写真下)。

 また一方では障害者自立支援法が施行され、障害を持つ方々にとっては今後は施設から地域生活への移行が迫られる中、 この学園においても課題や不安は尽きないようです。

 それでも同学園の創始者たちが提唱した崇高な理念のもとに、 いつまでも彼らが活き活きと輝き続けることができるよう私たちも見守っていかなければなりません。

 そう感じました・・・ほんとうに素晴らしい学園でした。

 今晩同じ滋賀県の大津市に入り、明日は市立「子育て支援センター」を訪問する予定です。

 

 

 

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