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2006年10月02日

決算審査始まる。(各会派による総括質疑)

 10:00 決算審査特別委員会が開会。今日から約1週間に渡り平成17年度(昨年度) の各会計決算の審査が行われます。

 初日の今日は各会派代表者による総括質疑。写真は会場となる第一委員会室です。写真手前側に正副委員長や正副議長が座し、 両側に委員が着席そして向う正面側が区長ほか答弁をする部課長の席になります。

 私達新生クラブからは白石英行委員が会派を代表し質疑を行いました。

 1時間近くにも及ぶ質疑でしたが、そのやり取りの内容と明らかになったことを簡単にまとめると以下の通りです。

○平成17年度の財政状況について。
1.財政の硬直度を示す指標「経常収支比率(70~80%が適正数値)」はこの年76.7%。前年度比15.3ポイント改善し、 適正水準に入った。しかしながら予断を許さない状況で今後も財源の確保や行革を進めていく必要がある。

2.公債費比率(簡単に言ってしまえば借金依存度のこと)は8%台で23区特別区平均よりも高い。5%以下にすることが目標。

3.国による制度改正や法改正、税制度の改正などが文京区の予算編成システム(NPM予算編成システム)に大きな影響を与えている。 今後はこうした課題に的確かつ戦略的に対応する必要がある。

○税について。
1.特別区民税が大幅に伸びた要因は課税標準額700万超の富裕層住民が増加したため。(合計18億8000万円の増)

2.来年実施される住民税10%フラット化の影響額は約30億円の税収減。深刻な事態に直面していると言わざるを得ない。

○行革について。
1.職員の削減については平成16年から現在までの3年間で166人の削減を実施。目標は20年までの5年間で合計300人。

2.施設の民間委託については17年度に区民保養所「ごうら荘」の民営化を実施。1億円以上の節減を図った。

○その他
1.ボランティア団体が増えている。平成15年には54団体だったものが平成18年には128団体にまで増加。 区民をサポートする役割として今後に期待・注目。

2.職員の意識改革・啓発については民間の講師などを招聘し研修の充実に努める。 職員の区政への提案制度についてはグループウエァを活用した仕組みを構築したが十分に活かされていない状況。

3.幼保一元化施設(柳町こどもの森)の整備で新たに66人の園児枠を確保。要した経費は1億9000万円。

 以上、ちょっと長くなりましたが要点のみ抜粋、報告させていただきました。明日からは決算書のページに即し、歳入・歳出の各款・項・ 目に渡り詳細な質疑が行われる予定です。

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