根津1丁目にある日医大看護士寮の解体工事にあたり、 近隣住民との工事協定が結ばれたと聞きました。
最初の説明会が開かれたのが3月16日のことでした。以来4回に渡っての協議を重ね、ようやっとの合意です。
私もほぼすべての説明会にオブザーバーとして参加しました。当初は施主と近隣住民の間にやや感情的なやり取りもありましたが、 時間を惜しまずお互い誠意を持って向き合えば必ず理解しあえるものです。
振動計や騒音計の設置は私の提案で協定書に盛り込まれました。 解体工事に伴う揺れや騒音は建築工事の時よりもむしろ影響が大きいとも言われます。 ある程度の数値による判断基準がない限りこの問題はうやむやになってしまうことでしょう。
また今回の合意で特筆すべきは工事進行中も月に1回住民との「協議会」 を開催し進捗状況の報告と住民の意見を聞く場を設定したことで、これまでに類を見ない取り組みといえましょう。
日医大は解体工事の後、同跡地に大学院棟を新たに建設するとのことです。かなり長い工期になると予想されます。 事業者である日医大さんには是非とも今後も近隣との融和を第一にして、地域に理解が得られる事業にしていってもらいたいと要望します。