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2004年03月09日

予算審査始まる。(総轄質疑をしました。)

 今日から予算審査特別委員会が始まりました。
連日1週間に渡る審議が今日から行なわれます。

 初日の今日は、執行機関である区側からの総括説明を受けての、各会派の総括質問が行われました。

 我が会派新生クラブからは、私が会派を代表して総括質問させてもらいました。

主な質問項目は・・・
1.来年度から導入されたNPM予算編成システムについて。
NPM予算編成システムは、新公共経営の理念に基づき全国に先駆けて導入された新しい予算編成のシステム。
 従来行なわれていた財政課の査定を廃止し、各部が自己責任と自己決定のもとに創意工夫を凝らし予算を編成していくことがポイント。

 新聞報道などでも取り上げられ話題となりました。
これにより、予算上大幅な削減効果が実現しましたが導入初年度ともあり今後の課題もあるように見受けられます。 そうした課題について何点か見解を求めました。

2.今後の財政運営について
NPM予算編成システムの導入により、単年度における削減効果は得られましたが長引く景気低迷の影響を受け、 文京区の財政状況は依然として厳しさを増しています。特に介護保険会計や国民健康保険会計など特別会計への繰り出しは増加の一途。
 こうした社会保障関係経費への対応が求められいます。
介護保険など国の制度の改革や、23区で統一的に維持している国民健康保険制度に対しては、その抜本的な改革を進めていくべきです。

3.16年度予算における歳入・歳出について。
まず歳入について、特別区民税の徴収については文京区では極めて高い徴収率が維持されており、 区民の納税意識の高さに感謝するとともに徴収を担当する税務課の努力を評価しています。 今後も現状に甘んじることなく新しい取り組みにチャレンジしてもらいたいと願っています。

 国では三位一体の改革が進み、税源移譲の名の下、わが区にも「所得譲与税」という税源が移譲されることになりました。
しかし、反面国庫補助金の削減なども行なわれ、結果としてはこの三位一体改革はまだまだ不十分なものと感じています。
 今後も政府に対し三位一体改革の推進をより一層要求していくべきです。

 次に歳出についてですが、NPM予算編成システムの導入で大きな削減効果を
挙げることができましたが、依然として高い人件費比率の解消など課題は山積。今後もより一層行財政改革を進め、 安定した財政基盤を構築することが急務だと考えます。

4.基金と起債について
基金(貯金)と起債(借金)の状況を見てみるならば、区民一人あたりは借金のが多いのが現状。 基金と起債をどう上手に運用していくかは今後の文京区の大きな課題です。
 現下の厳しい経済情勢をなんとか乗り切り、多大な債務超過に陥らないよう対応が必要です。

 明日から、予算書に則り各款・項・目に渡り質疑が行なわれます。

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