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2003年10月03日

国民年金・生活保護(決算審査4日目)

 1週間に渡る決算審査特別委員会も今日で4日目。いよいよ後半戦に。

 写真は審議が行なわれる「区議会第1委員会室」審議中は写真は不可なのでお昼の休憩中に1枚。
審議が始まると、委員長以下17名の委員および区長・助役ほか関係部課長がこの委員会室に召集され、熱のこもった議論・質疑が展開されます。

 4日目の今日は主に民生費・衛生費についての質疑が行なわれました。
民生費は高齢者・障害者・保育園・児童館・年金などの福祉関係の費目。
一方衛生費は保健所事務や区民の医療・健康づくりなどを含む費目です。

 特に「民生費」については文京区の全予算の3割を占めるほどです。

 今日の質疑で私が注目したのは「国民年金と生活保護」について、国民年金は全国的に未納者が年々増大。収納率の低下が懸念されます。
平成14年度の文京区の収納率は65%。23区平均ではなんと56%に。
約半数の人が保険料を払っていません。

 驚くべき数字です。このままでは間違いなく「破綻」します。
収納率向上への具体的な対策も打ち出せない現状においては、早急に将来の年金へのビジョンを示し、方向性を打ち出すことが求められています。

 まさに来るべき総選挙に向けての各党の政策の目玉となるべきものと考えます。国民もそれらをしっかりと見据え、 正しい選択をすべきです。

国民年金と同じく深刻な状況に立たされているのが「生活保護受給者の激増」について・・・。
平成14年度における文京区の生活保護費の総額は28億4500万円。
不況のあおりを受けて受給者が増大しています。
国や都から支出金を差し引いても、区の一般財源からの持ち出しは5億7800万円にものぼっています。

 都と区が共同で「ホームレスの自立支援対策」などを実施していますが、費用がかさむ一方で効果が上がっていないのが実情。

 質疑に立った市民フォーラムの鹿倉委員が「生活保護に関わる費用はすべて国の責任・財源で対処すべき!」と主張していましたが、 私も同感です。

 いずれにしても深刻に受け止めねばなりません。 

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