午前10時、会派メンバーとともに柏崎市役所へ。
市議会今井議長さんをはじめ、議会事務局やまちづくり基本条例の所管課の職員のみなさんから歓迎を受けました。
議会の委員会室で早速、企画政策課長豊田氏より10月より柏崎市で施行された「市民参加のまちづくり条例」 についての説明をいただきました。
まちづくり条例という言葉は、いかにも抽象的でイメージがわいてこないのですが、簡単に言ってしまえば「行政と住民が市政(区政) を協働で担っていくためのルール。」のこと。
例えば、行政が政策を作るにはその過程を住民に情報を公開していくことや住民意見を聞く場を作ること。行政の役割や、議会の責務、 また住民投票などを条例で明文化するものです。
読みようによっては「当たり前」のことしか書かれていないのですが、明文化することにより、他の全ての条例づくりの基本となり、 それぞれの役割が明確化されるので自治体の「憲法」ともいうべき位置づけとなります。
最近になって、「自治基本条例」とか「まちづくり条例」などの名称で各自治体で制定されるようになったのですが、 柏崎市ではいち早く市民参加のもとにこの条例が制定されました。
私の認識した限りでは柏崎のこの条例の特徴は・・・。
1.住民に市政への参加を積極的に呼びかけていること。
2.パブリックコメント(市民意見の聴取)は要綱を作り、より強化していること。
3.住民投票の請求権を明確化していること。
などが挙げられると思います。
特に3.住民投票の請求権では各自治体とも消極的なところが多い中で柏崎が明確化している点は、 原子力発電所を抱えている当市の置かれている立場を象徴しているようにも思われました。
反面課題もあるようです。まだ施行まもないということもありますが、市民のこの条例に対する意識がまだまだ希薄であるということ。 ピンとこないようですね・・・。
どのように周知していくか?この条例を「市民みんなのもの」にしていく為には時間がかかりそうです。
文京区でも「区民憲章」という名の下、区民協議会などを立ち上げ区民参画でその検討が始まっていますが、先ず第1に
「区民に充分理解を得られるよう広く議論をしていくことが必要。」次に「議会に関する規定については私達議会が自らの手で議論し、
実態が伴うよう議会の活性化を含めて創っていくことが重要。」
そう感じています。