予算審査4日目の今日は主に「区民費」「民生費」について審査。
特別養護老人ホームの運営について、私が質問しました。
文京区には区立の特別養護老人ホーム(以下特養と記します。)が4箇所あります。(くすのきの郷・白山の郷・大塚みどりの郷・ 千駄木の郷)
千駄木の郷以外は「介護保険制度」が導入される前からある施設です。
4箇所とも建物は区のものですが、運営はそれぞれ異なる「社会福祉法人」に委託しています。(公設民営型の特養です。)
介護保険では、施設の維持管理・運営に至るまで、利用者の負担金(1割)と介護報酬(9割)で賄うことになっています。
しかし、文京区の4つの特養は区の施設であるため、法人と協議の上、施設の維持管理(修繕費・光熱水道費など)は区の負担に・・・。
1箇所平均1000万円程度(年間)区の予算から支出されてるのが現状です。
その上、千駄木の郷以外は「介護保険制度」が導入される以前の施設であるため、委託を受けた法人の経営不安を解消するために、 人件費などの補助も行っています。(人件費等の補助は平成12年~16年までの5年間で、額を徐々に減らしていく方式。 激変緩和措置と呼ばれています。)
文京区の運営法人に対する、支援はかなり手厚いものだと思います。
なぜなら、他の民間の特養はすべて自前でやり繰りしているのですから。
それでも、人手不足などにより運営が厳しいという声がある。
本当でしょうか?
新聞報道だったと思いますが、会計監査院の発表によると全国の社会福祉法人のほとんどが「黒字」だということ・・・。
それを引き合いに、文京区が特養運営を委託する4つの社会福祉法人について、その決算状況について質問しました。
赤字で運営に困っている法人はあるのか?
4つの法人すべて「黒字」という高齢者福祉課長の答弁。
仮に激変緩和分の補助がなくなると赤字となるのか?
それでも「黒字」だということ・・・。
5年間の激変緩和措置については、文京区と法人との「約束」であるがゆえに遵守すべきです。しかし、平成16年以降は法人自身が
「自立」することが求められている。その時、改めてお互いの負担のあり方について協議していくことが必要であると考えます。