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2003年02月25日

誰のための図書館か?(文教委員会より)

 文教委員会が本日開催されました。区側からの報告事項で議論になったのは図書館業務の一部民間委託化について。
「図書館運営の望ましいあり方検討会」の最終報告では、平成15年度より区民サービスコーナーが設置されていない、真砂図書館・ 本駒込図書館・天神図書室において、カウンター業務や書架の整理などの非基幹的業務の民間委託化を打ち出しており、 区でもその方針に沿って進めています。
大いに賛成したいと思ってます。
 図書館費全体に占める人件費の割合は実に74.6%に及んでいます。
また、図書館サービスのコストについては・・・、図書1冊の貸し出しに620円。 区民一人あたりの年間コスト8721円とビックリするほどお金がかかっています。
 人件費の抑制とサービスの維持、いや、向上のためにも図書館業務の一部民間企業への業務委託は時代の趨勢として、 他の自治体でも積極的に進められています。
 今日の委員会審議では、共産党および市民フォーラム委員より、このことについて反対を表明する意見が述べられました。
職業安定法・派遣法から見て「違法」である。
(請負内容の明確化・指揮命令系統の徹底により問題ないと思われます。)

現場が混乱する。(複雑化・混乱するような業務はないと思います。)

個人情報が危ない。(個人情報に関わる部分は区の職員が担当すればよいと思います。)

請負業者から派遣される人の時給が安すぎる(850円)。ピンはねだ。
(高いか安いかは、派遣される人が考え、判断すること。割りに合わなかったらこの仕事を選ばないでしょう。ピンはねは問題発言だと思います。 )

以上、反対する方々の意見を聞いてみると「図書館はいったい誰のものなんだろう・・・?」と素朴に思ってしまいます。

図書館は区民のための施設。経費を最大限節約しつつサービスを向上させようとする方向性にどうして反対ができるでしょうか?

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