文京区の附属機関である「青少年問題協議会」(今年度第1回目)が今日、開催されました。
私も区議会総務区民委員長という立場で委員の委嘱を受けているので出席をいたしました。
今回の議題は1.青少年対策地区委員会の事業実績報告2.「こども110番事業」の改善について3.
平成13年度中の少年非行の概況について4.「心の東京革命」の推進についてなどです。中でも特に注目すべきは、最近の「少年非行」
の実態について。巣鴨少年センターの担当の方から報告を受けましたがその主な内容は、
1.都内に発生している刑法犯罪のうち30%が少年犯罪だということ。
2.平成8年~13年の5年間で「少女犯罪」が倍増していること。
3.少年犯罪の低年齢化。
4.凶器の凶悪化。
5.インターネットや携帯端末を使っての犯罪の急増。
6.「マジックマッシュルーム」等、新たな薬物の氾濫と乱用の増加。
まさに、「時代を象徴した」ともいうべき実態です。要因は様々あるようですが、その根底には子どもを取り巻く環境、特に家庭・
家族間における問題が引き金となり、こうした犯罪の発端となっている傾向がみられるようです。
現場で関わられている少年センターの方も「犯罪を犯す子どもの親には、社会規範や大人としての基本認識が欠如しているケースが多い。」
と指摘されています。
また、マスメディアの問題、犯罪や残虐性の高いドラマや過激なゲームソフトの氾濫なども問題視されています。
いずれも、子どもの問題だけでなく大人や社会全体で考えていかなければならないテーマであることは事実です。
一地方自治体としてこれらにどう対処していくかには限界もあろうかと思いますが、
様々な機会を通じて大人に対しても何かを発信していく必要性はあるのではないでしょうか?
私達大人・親ひとり一人がまず、今一度自らを省みなければ・・・。そんな意識の高揚が大切でしょう。