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2002年03月11日

91.1%(何の数字・・・?)

 91.1%これは文京区の「経常収支比率」を示す数値です。「経常収支比率」とは、地方自治体等の財政の弾力性を示す指標で、 簡単に言ってしまえば人件費とか扶助費、公債費などの容易に縮減することが困難な経常的経費が財政にどのように影響しているか示す指標です。 一般的には70~80%ぐらいが適正水準と考えらています。経常収支比率が高くなるほど、財源の余裕がなくなるわけですから、 新たな住民ニーズに対応できる余地が少なくなり、財政は「硬直化」しているということになるわけです。91.1% という数字は23区の中でもかなり高い数字であり、区の財政は極めて厳しいという認識をもたなくてはいけません。こうした中、 煙山区長が進める「均衡財政」の実現は、経常的経費や既存の事業を徹底的に見直し、 歳入と歳出の均衡を図ることにより財政の建て直しを実行しようとするもので、単なる「切捨てやサービスの低下」 などという切り口だけで論ずるべきものでもありません。景気の動向も不透明な中、今こそこのような、 区財政の構造改革を推進していかなければ、次世代に大きな「負の遺産」 を残すことになるという認識を多くの区民の方々に理解していただきたいと考えます。

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