暑い夏を読書で乗り越えるべく購入、そしてこの夏のテーマは「憲法」。
それも難しい解釈本や学術的な専門書ではなく、 TVでお馴染みの池上 彰さん著「憲法はむずかしくない」というビギナー向けの1冊。
そしてもう1冊は「聖徳太子」。御存じ憲法17条を定め、法治国家としての日本の国づくりの礎を築いた人です。しかもジュニア向けの伝記文庫を選びました。
立憲主義に基づく憲法の祖としては13世紀にイギリスで制定されたマグナ・カルタ(大憲章)が有名ですが、それをはるかに遡ること、今から1500年ほど前の古代日本にもすでに憲法が存在していたことも忘れてはいけません。
そして、その1条冒頭には有名な「以和為貴(和を以て貴しとしなし)」があります。
当時 戦と混乱で荒廃していた社会を平和主義を以て統治しようとした聖徳太子の意志は、まさに「平和主義の元祖」ではないでしょうか。私にとっては座右の銘のひとつです。
また、5条・7条・11条に象徴される官吏への厳しい倫理規定は、憲法の原理原則である国家を縛るという「立憲主義」にも通じるものがあるとも思われます。
そんな当時の時代背景や国のあり様に 今一度思いを寄せながら、同時に現代社会の憲法も基礎から学び自らの研究考察の礎にしたいと考えています。