今日、64回目の終戦記念日を迎えました。
正午には私もテレビの前で、戦争で奪われた尊い命に思いを寄せ黙祷を捧げました。
年々話題となるのは、戦争を語り継ぐ「戦争体験者」が減っていること・・・今や戦後生まれが人口の4分の3を超えているそうです。
話しは飛びますが、私の父は兵士として東南アジアに送られ終戦を迎えました。
憲兵であったため、捕虜となり戦犯としてクアラルンプールに数年間抑留されたそうです。 しかし父はそうした体験談を決して私に語ることなく他界しました。
当時私は中学3年生でした。
その後 政府より支給された父の軍人恩給が私達家族の生活の支えとなり、私が大学まで卒業できたことを母から聞かされました。
父が兵士(戦犯)であったが故に、当時の私達家族の生活が成り立ったというのは皮肉な話ではありますが、 心から父には感謝していますし親孝行できなかったことを悔いています・・・。
そのことが強く頭にあったわけではありませんが、大学で私は国際法を専攻し、東京大空襲や広島・長崎への原爆の投下 (国際法では非戦闘員への殺傷行為は禁じられています。)、そして戦勝国が敗戦国を裁くという「極東軍事裁判」の不当性について学びました。
しかし今の私の仕事の中では、そうしたキャリアを活かせる場はほとんどありませんし、知識も希薄になってしまいました・・・(苦笑) 。
奇しくも昨日8月14日、私は45回目の誕生日を迎えました。
自分の誕生日を迎え、そして翌日終戦を迎える・・・その意味でも「戦争と平和」については、 私自身の中では大きなテーマだと思っています。
私は戦争体験者ではありませんが、これからも自らの経験も踏まえてつつ若い世代の人達には「平和への思い」 を伝えていかなければならないと感じています。
8月15日 平和への思いを寄せて・・・。