10:00 文教委員会が第一委員会室にて開会。今日から常任委員会での審議がスタートです。
文京区子育て支援計画の改訂や保育園の入園状況、第6中学校の改築計画など内容も豊富で、どんな質疑が交わされるのか期待 大です。
私は傍聴席にて終日質疑を見守っていましたが、注目したのは幼保一元園「柳町こどもの森」検証委員会最終報告について・・・。
同園は平成18年4月開設、文京区初の幼保一元モデル園として脚光を浴びました。
また開設3年目を迎えた今年度、文京区における今後の幼保一元施設のあり方について、 教育委員会や男女協働子育て支援部および現場園長・PTA会長で構成される検証委員会を設置、この3月に最終報告が出されたところです。
その最終報告での検討課題および今後の方向性をまとめると以下の通り・・・。
○園児・保護者面での課題
幼稚園・保育園それぞれの特色を生かした保育が受けられることは評価、しかし生活パターンの違う長時間保育児(保育園児)と基本保育児
(幼稚園児)のかかわりで戸惑いを覚え、情緒の安定に時間がかかるなどの課題あり。
○職員面での課題
教育・保育時間の固定をなくした双方の連携で、職員が一体となって保育に従事することが必要。と同時に制度上での一本化を図るため、
新たな幼児教育・保育サービスの提供に対応した人事制度および人材の有効活用について、更に検討する必要あり。
○コスト面での課題
新たな幼保一元施設を整備する際には多大な経費負担を伴うことから、施設整備面に係るコスト面からの検討も充分に行う必要あり。
○今後の方向性
課題を勘案するならば、現時点での新たな幼保一元園の開設は難しい。ただし、今後幼稚園で実施する預かり保育の状況や国・
地方自治体等の動向を踏まえ、諸条件を見据えた上で、引き続き検討を進めていくことは必要。
ちょっと長くなってしまいましたが、この他にも厚生労働省と文部科学省にまたがる二重行政の弊害も指摘されています。 政府が本腰を入れて後押しをしていかない限りは、幼保一元施設の完全実施には課題が残されます・・・。
そう考えるならば、現時点での幼保一元化への取り組みはまだまだ「道 険(けわ)し」の状況のようです。