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2006年11月29日

放置自転車対策、現状と課題。(防災・交通対策調査特別委員会)

10:00  区議会第1・第2委員会室で「防災・交通対策調査特別委員会」「少子化・ 青少年対策調査特別委員会」の2委員会が同時開催。私はどちらの委員でもありませんが防災・交通の委員会を傍聴。

同委員会では・・・
1.災害時における理容業務活動に関する協定の締結について。
2.平成18年度放置自転車対策状況について。
以上の2点についてそれぞれ担当課長より説明・報告を受け質疑が行われました。

 特に「放置自転車対策」については区政における大きな課題のひとつでもあります。
写真右は春日町交差点の下に設置された自転車駐車。262台の駐車(登録制)が可能です。 現在文京区ではこのような自転車駐車場を全部で13箇所、地下鉄やJR駅付近に設置しています。 放置自転車の撤去についてはこのような駐車場設置済み区域付近を「放置禁止区域」に指定した後、 それでも放置された自転車については撤去するという手順を踏んでいます。

 ちなみに平成18年4月~9月の6ヶ月間で撤去された区内放置自転車数は5,704台にも上っています。 うち約6割は持ち主に返還されますが、残りの4割りについては持ち主が見つからず処分されているのが現状です。 (一部リサイクルされガーナやベトナムなどの発展途上国にプレゼントされていますが・・・)

 撤去費用についても1台あたり4,500~5,000円とばかになりません・・・。 区としては駐輪場を設置することにより放置自転車をなくそうというのが意図するところですが、あまり効果が挙がっていないのが現状です。 しかし、これは文京区だけの問題ではなく都心部の自治体ではどこでも同じ状況のようで23区でも共通の課題となっているようです。

 放置自転車の減らない要因としては1.自転車が安価で手に入るようになったことや。2.駐車場に止めている時間がないなど、 使用者側の理由もあるようですが・・・ 特に文京区の特徴としては歩いても問題ないような距離でも自転車を使用する人が多いという実態も明らかになっています。

 今後文京区としては、千石駅や新大塚駅・護国寺駅周辺に自転車駐車場を設置していくことをまずは当面の目標としているとのこと。

 この問題・・・まずは使用者のマナーに委ねるのが一義的ではあるものの行政としても今後「新たな一手」 を積極的に打っていかなければ根本的な問題解決には至らないでしょう。知恵を絞らなければなりません。

 放置自転車対策については今後もこの日記で詳しく取り上げていきたいと思っています。

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