10:00 厚生委員会が開会。私も委員の一人として出席。
今回は議案7件、報告事項が12件と審議・質疑をする案件も多く、予定通り一日で終了するかどうか・・・?。
午前中行われた区側からの報告事項の中で、「路上生活者対策事業」(ホームレス対策)について私が質疑に立ちました。
区ではこれまで東京都と共同事業で継続的にホームレス対策を行ってきましたが、
公園などに生活するホームレスをなくすことはできませんでした。
今現在も上野公園(写真)や新宿中央公園、
隅田公園などに多くのホームレスの人達が住み着いておりその数は3000人とも5000人とも言われています。
そうした人達を地域での自立した生活に移行させるべく、新たに都区共同で対策事業を行うとの事。
その主な概要はというと・・・・
1.16~17年度にかけて、新宿中央や隅田・上野公園などに定住しているホームレスを対象に面談・
健康診断などを経て低家賃の借り上げ住宅を提供する。
2.現在すでに300人が借り上げ住宅での生活に移行済み。
3.借り上げ住宅入居後は、定期的な生活相談や就労支援を行い、早期の自立を目指す。
4.対象は2000人。総予算は10億円、うちが東京都5億・23区特別区5億円の負担となる。 ちなみに来年度文京区の負担分は2200万円
5.借り上げ住宅は特定の区に偏在しないことを原則に、公園所在区およびその周辺を中心に確保する。 ちなみに文京区には現在2戸の借り上げ住宅あり。
6.借り上げ住宅入居中に生活保護の受給に至った場合には、2年間は生活保護費の区負担分を都が肩代わりする。
7.その他の課題については引き続き都と区で検討協議する。
概要は以上の通りですが問題点もあるのでは・・・?
①そもそもホームレスの問題は広域的に対処されるべき問題で23区が主体的に取り組む以前に国や東京都の責任において処理されるべきではないか?
②早期自立が可能かどうか?就労が思うようにいかないとか病気などで生活保護を受給するケースが増加するのではないか?
③公園からの移行がスムーズにいくか?青テントを完全に無くすのは難しいのでは?
④各区の負担は適正か・・・?来年度の2200万円分のほかに、これまでホームレス対策(緊急一時保護センター・
自立支援センターなどの運営経費)として年に
4500万円の経費が既に支出されています。
来年度からの文京区の支出分は合計約6700万円・・・・。いくら公平な分担とはいえ、納得ができる支出とは思いません。
今後の負担については、東京都や国としての責任も求めていくべきと主張しました。