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2003年11月11日

総選挙の総括(学ぶべきこと・反省すべきこと)

学生時代から政治の道に入り、以来国政・地方問わず幾多の選挙を現場で経験してきました。しかしこの春の統一地方選挙 (自らの3度目の選挙)そして今回の総選挙ほど大きな地殻変動を感じた選挙はありません。

 有権者の意識の変化、そして選挙運動の効果など両面において学ぶべきこと・反省すべきことの多さを実感しています。

 有権者の意識の変化という点では「マニフェスト」が実に重要な役割を果たしました。また、 選挙運動の効果という点では時代はこんなに変化しているのにポスターや選挙カーなど選挙運動だけは昔と何も変わらず、 本当に効果があるものかと・・・なんだか選挙運動だけが時代からとり残されているような気がして虚しさを感じます。

 そうした思いの下に、今回の総選挙を自分なりに総括し箇条書きでまとめてみました。

<有権者の意識と政党政治>
1.確実に2大政党への方向に向かっていること。

2.マニフェストを通じ、その政党の目指す政策が具体的に見えてきたこと。
3.国政選挙は個人を選ぶというよりも、政党重視・政策はもっと重視という視点が有権者の中に芽生えつつあること。

4.自分の1票で政権交代が可能であると有権者が意識し始めたこと。

5.無党派などと総称されているが、そういう人達こそ、政党が掲げる政策や政治家個人の語る言葉について敏感であるということ。

<選挙運動について>
1.宣伝カーや大きなマイクでの運動は票にはつながらないこと。

2.単なる泣き落としやお願いはもはや通用せず、イメージだけでも勝てない。やはり候補者本人の資質や能力が問われているということ。 (ただし、若さだけは無条件に受け入れられる傾向がある。)

3.候補者は選挙期間中だけでなく、日頃の活動についてもしっかり見られているということ。 日頃より自らの活動を不特定多数の有権者に露出している候補者は強い。

4.後援会・支援団体などの組織は重要だが、そこからの大きな広がりを過剰に期待するのは難しいこと。従って、 組織の締め付けによる集票には限界があるということ。

5.特に都心においては、有権者の入れ替わりが激しい。そういした「何のしがらみもない」人達・ 新住民とどう接触していくかは極めて重要。

  おおいに検証・学習し、今後の糧にしなければなりません。 

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