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2003年10月のバックナンバー

2003年10月01日

印刷物の無駄を排す。(決算審査2日目)

 決算審査2日目。昨日の総括質疑に続き、今日から内容審査に入りました。
歳出歳入決算書のページを追っていきながら、各委員が自由に質疑をしていきます。

 私は歳入の雑入の部分で、各種印刷物の「売り払い代金」について質問。
役所では資料や事業概要、統計資料など実にたくさんの印刷物を作っています。写真は13年度に作られた印刷物のごくごく一部です。

 基本的にはこれらの印刷物は、有償(有料)でシビック2階の行政情報コーナーで販売されています。しかしながら、 ほとんど買う人がいないのが実態です。(統計資料や事業概要など、一般の区民には買ってまで手元に置く必要はないですし・・)

例えば、平成13年度に作られた「第35回文京の統計」は65万円かけて400部作られましたが、この年1冊しか売れていません。

 それでも400部・500部と印刷製本され、実際は在庫として残っちゃっている。職員や私達議員が使用したり、 図書館などに参考資料としておいたとしても、それでも大量に余ってるんです。

 そもそも販売を目的としていなかったり、実績がないのであれば高い費用をかけて印刷製本する必要は無いはずです。

 無駄としかいいようがありません。
それに在庫を抱えている印刷物は1種類ではなく、区民部・企画政策部など各部に何種類もの在庫がだぶついている・・・。

 その無駄は相当な額になると思われます。
私自身、昨年の決算審査でもこの問題について取り上げ実態把握と改善を促したところです。これを受けて資源環境部や税務課などでは、 独自に取り組み、印刷費用の削減やデータ化などで実績を上げています。

 やはりこうした問題については、各部や課が独自で行なうより役所が全庁を挙げて取り組む課題です。

 私の質問に対する広報課長の答弁では、広報課が主体となって現在実態の調査・把握につとめる一方で、 全庁的に改善策を図っていくとのこと。

 早急に策を講じるべきです。そして来年のこの決算審査で今一度私はこの問題を取り上げようと思っています。

 その時には、その削減効果について具体的な数値で示してもらいたいものです。

2003年10月02日

「ジェンダーフリー」について一言。(決算審査3日目)

 決算審査特別委員会3日目。
今日は歳出の主に区民費についての質疑が行なわれました。

 その中で、男女共同参画について私から一言発言させてもらいました。

男女共同参画に関わる施策については文京区においても「男女平等センター」を拠点にし、積極的に取り組まれています。

 今日の委員会においても女性委員を中心に、その現状についての質疑があったのですが私が気になったのは「ジェンダーフリー」 という言葉について・・・。

 ジェンダーフリーとは、
「ジェンダー」→社会的・文化的に作られた性差。
「男・女はこういうもの」という通念を基にした男女の区別。
「男らしさ」「女らしさ」をいう。

 フリー→フリーにする。白紙に戻し、否定すること。

つまりジェンダーフリーは男らしさ・女らしさの解消。

文京区の基本構想にも「ジェンダーフリー」は位置づけられています。

 その言葉自体を否定するつもりはないのですが、その扱い方には問題があるように思います。

まず第1に、「ジェンダーフリー」は非公式な用語であるということ。

昨年平成14年11月12日、参議院内閣委員会において「男女共同参画基本法」についての質疑が行なわれました。
偶然その会議録を手に入れることができたのですが、その中で・・・

亀井郁夫委員の「基本法の精神はジェンダーフリーなのか?」との質問に対し坂東真理子内閣府男女共同参画局長(当時)の答弁は 「ジェンダーフリーという言葉は国連も日本の法令も使っていない。一部に、男女の区別をなくす、 男女の違いを画一的に排除しようという意味で使っている人がいるが、男女共同参画社会はこのようなものを目指していない。」というもの。

「こうした政府見解をどのように受け止め、文京区としてジェンダーフリーをどう捉えているのか?」との私の質問に、 男女平等青少年課長の答弁は「政府見解は承知しているが・・・、ジェンダーフリーという言葉は定着しており○×△▲@・・・・・」 などと途中から意味不明の答弁が。
この問題についての見識の曖昧さを感じさせるものでした。

第2に、「ジェンダーフリー」をめぐり不穏な動きがあること。
今日の委員会質疑の中で、市民フォーラムの田中和子委員より、「一部にジェンダーフリーという言葉を悪用し、国民を悪しき思想 (フリーセックス)に誘導しようとする動きがある。」という発言を聞きました。

 いずれの観点からしても「要注意」と感じざるを得ません。

私は、文京区民が「女性の地位向上や社会進出そして男女共同参画社会の実現」 に向けてジェンダーフリーを用いて自由に議論をすることを否定するものではありません。しかし、先に掲げた現状を把握した上で、 正しい見識と認識をもって議論してもらいたいと願っています。

そして少なくとも執行機関である文京区は区民がそうした正しい認識を持てるよう必要に応じ正確な情報提供をしていく責務があるのではないでしょうか?

今日の課長答弁では全く納得がいきません。

文京区の男女平等青少年課では「それいけ!ジェンダーフリー」と称し、地域の会合や催し物に出向いて、 男女平等参画についてのPR事業を行なっているようですが、今日のような答弁では「それいけ!」と言われても、「はい、わかりました。」 と素直に受け止められるものではありません・・・。

 今一度、現状の再認識を区に要望しました。

 私自身もこの件については、より問題意識を持ち取り組んでいくつもりです。

2003年10月03日

国民年金・生活保護(決算審査4日目)

 1週間に渡る決算審査特別委員会も今日で4日目。いよいよ後半戦に。

 写真は審議が行なわれる「区議会第1委員会室」審議中は写真は不可なのでお昼の休憩中に1枚。
審議が始まると、委員長以下17名の委員および区長・助役ほか関係部課長がこの委員会室に召集され、熱のこもった議論・質疑が展開されます。

 4日目の今日は主に民生費・衛生費についての質疑が行なわれました。
民生費は高齢者・障害者・保育園・児童館・年金などの福祉関係の費目。
一方衛生費は保健所事務や区民の医療・健康づくりなどを含む費目です。

 特に「民生費」については文京区の全予算の3割を占めるほどです。

 今日の質疑で私が注目したのは「国民年金と生活保護」について、国民年金は全国的に未納者が年々増大。収納率の低下が懸念されます。
平成14年度の文京区の収納率は65%。23区平均ではなんと56%に。
約半数の人が保険料を払っていません。

 驚くべき数字です。このままでは間違いなく「破綻」します。
収納率向上への具体的な対策も打ち出せない現状においては、早急に将来の年金へのビジョンを示し、方向性を打ち出すことが求められています。

 まさに来るべき総選挙に向けての各党の政策の目玉となるべきものと考えます。国民もそれらをしっかりと見据え、 正しい選択をすべきです。

国民年金と同じく深刻な状況に立たされているのが「生活保護受給者の激増」について・・・。
平成14年度における文京区の生活保護費の総額は28億4500万円。
不況のあおりを受けて受給者が増大しています。
国や都から支出金を差し引いても、区の一般財源からの持ち出しは5億7800万円にものぼっています。

 都と区が共同で「ホームレスの自立支援対策」などを実施していますが、費用がかさむ一方で効果が上がっていないのが実情。

 質疑に立った市民フォーラムの鹿倉委員が「生活保護に関わる費用はすべて国の責任・財源で対処すべき!」と主張していましたが、 私も同感です。

 いずれにしても深刻に受け止めねばなりません。 

2003年10月04日

合同運動会(心身障害者・児 通所施設)

早朝はやや冷え込んだ気がしましたが、午前中からは晴れ間も広がりいい陽気となりました。

 本駒込にある六義公園運動場で、この日「文京区心身障害者(児)通所施設による合同運動会」が開催。 私も区議会厚生委員会の委員として招待を受け、出席させてもらいました。

 通所施設は福祉作業所など区立や民間の施設あわせて8箇所。
日常は、区内身障者の皆さんがこれらの施設に通所し、仕事や作業などをされています。

 今年で19回目を迎えるこの合同運動会はそうした通所者の皆さんが一同に会し、1日を共に楽しむ貴重な機会です。

 何よりも嬉しいのはスタッフやボランティアの方々に恵まれていること。
文京区福祉部の職員をはじめ体育指導委員会や社会福祉協議会、ライオンズクラブ・地域のサークルのご婦人方などが、 万全の体制でサポートをしてくれています。心から感謝です。

 徒競走・大玉ころがし・パン喰い競争・仮装レースなど内容も盛りだくさん。パン喰い競争には私達議員も一緒になって・・・。

 参加している障害者の方々は障害の度合い(重度のかたも軽度の人も)は様々、年齢も様々です。また、 共に参加しこの運動会に協力している健常者の人たちも楽しい時間を共有できる。そんな一日に まさに「ノーマライゼーション」 の縮図を見たような気がします。

 午前中の競技終了後、会場を後にした私ですが、夕刻会合に向かう道すがらポツリポツリと雫が肩に・・・。

 小雨降る本郷通りを歩きながら、運動会が天候に恵まれ無事終えられたかどうか?気にかけていました。

2003年10月07日

主張の違いが鮮明に・・・(決算審査6日目)

 決算審査もいよいよ大詰め。今日は教育費・国民健康保険や介護保険特別会計などの審査に入りました。

 中でも、給食・図書館のカウンター業務の民間委託や介護保険の給付については私達と共産党や市民フォーラムなどの会派とは主張・ 意見が明確に別れました。

 共産党は給食の民間委託には明確に反対。図書館のカウンター業務の委託にも消極的です。私たちは 「民間にゆだねられる部分は民間に任せるべき。」というのが基本的なスタンス。
共産党が主張する給食調理の食の安全性については民ではダメだという根拠は薄いし公的な責任についても、民であれ直営であれ、 一義的には文京区が責任を負うのは当然で、直営でなければならない理由は乏しいと思います。

 殊に図書館のカウンター業務の委託については、民間のノウハウが機能して接遇面でのサービスが向上し、 これまで区民から寄せられていた苦情はほぼなくなったようです。 一方で委託の推進により人件費比率は着実に下がっているという効果を合わせて考えるならば、「民に任せられる部分は民に!」
という方向性は時代の趨勢であり正しいと考えています。

 また、介護保険については制度が導入されて以来年々その給付額や要介護者が増加している傾向が明らかになりました。 今後益々需要が増える中、介護保険会計は大丈夫なのか・・・。
共産党や市民フォーラムは「給付の抑制はするな。」との主張ですが、給付額が増えれば保険料も上昇する。 給付については充実もさることながら「適正化」も求められていると感じます。
 共産党が主張するような「施設は増やせ、サービスはより拡充を、でも保険料は上げるな。」 というような矛盾した議論は通用しなくなっていると思います。

 加えて、文京区では住宅改修などについては介護保険の適用に上乗せして税金を投入して、補助を行なっています。
それを否定するものではありませんが、少なくとも区の財政状況や利用者の所得の実態などを勘案しながら、 所得のある方々には適正な負担を求めていくことは当然なのではないでしょうか?

 今日の質疑では、各会派間においてそんな主張や意見の違いがくっきりと浮き彫りになったような気がします。

 そうした様々な激論もありましたが、増子委員長の名采配もあって決算書に基づく内容審査は予定より早く終了。

 明日最終日は、14年度の決算における成果を検証するために区内の施設などを視察の予定です。

2003年10月08日

区内施設の視察(決算審査6日目)

  14年度決算の内容審査が昨日で終了。
今日はその成果を確かめるために、14年度決算に関係する施設を視察。
委員が3班に分かれ各2施設を廻りました。
私は2班、リサイクルプラザ本駒込と根津一丁目共同住宅を視察。

 リサイクルプラザ本駒込は、本駒込地域センターの中に開設。
不用になった家具などを引き取り、再生、販売とリサイクルの啓蒙活動に寄与しています。私も1年ぶりに訪れましたが、 売られている家具類は新品同様で価格も格安です。
 写真は引き取った家具を修理をしている様子。
 是非一度訪れてみみてください。

 根津1丁目都心新共同住宅は、旧出張所跡地や公園など区の敷地と隣接住民の共同で再開発。地権者の住居ほか区民住宅・高齢者住宅・ 障害者住宅・公園・保育園などを兼ね備えた複合施設。
まさに「区民との協働」によりできた事業として大いに評価できます。

 視察終了後、我が班としてこれらの2施設については以下の意見をまとめました。

<リサイクルプラザ本駒込>
1.粗大ごみになる大型家具などを区民から回収し、販売することで、ごみの減量に寄与する事業となっていることを評価する。

2.ホームページの開設や区内の公共施設などに情報を提供し、PRを強め更なる区民利用の促進に努めるよう求める。

3.区民から提供される家具の回収コストなどを検証し、効率的な運営のための見直しを行なうよう求める。

<根津1丁目都心共同住宅>
1.地権者と共に共同住宅を設置したことで、地域の住環境の整備と公的住宅が確保されたことを評価するが、 地下駐車場の効率的利用を行なうなど維持管理の適切な執行に努めるよう求める。

2.共同住宅のオープンスペースと児童遊園の整備が一体的に行なわれたが今後とも近隣との良好な関係を維持しつつ、 児童遊園の機能は多くの児童・区民に利用されるよう今後も改善を求める。

3.公設民営保育園については、今後も施設の改善・見直しを行なうことや近隣公共施設・学校などとの連携を図り、良好な乳児・ 幼児の保育に努めるよう求める。

 決算審査の実質的な審議は本日をもって終了しました。
明後日、本会議での委員長報告案の文案の確認が行なわれる予定です。

2003年10月10日

衆議院解散、区議会定例会は会期の延長へ。

 午前10時より議会運営委員会開催。
3時から行なわれる本会議の流れや、意見書の検討結果などを了承しました。本日「衆議院が解散」が予定されておりますが、 解散が決定される衆議院本会議は午後からのため、総選挙に係る文京区の補正予算審議を今日中に行なうのは難しいとの見解が示され、 14日まで定例会を会期延長することが委員会決定されました。

 総選挙に関わる選挙費(約7000万円)の審議はは連休明けに、本会議を開き総務区民委員会に付託、 委員会採決を経て再度本会議を開き議決する予定です。

 午後1時からは、決算審査特別委員会が開催され、本会議で報告される委員長報告案が読み上げられ、これが了承されました。

 2時より議員全員による「全員協議会」。3時より本会議が開かれ、決算審査4会計の認定が賛成多数により可決。
その後、会期の延長が決定しました。

 午後7時、浅草にて民主党中山よしかつ代議士の会合が・・・。
選挙区(文京区・中央区・台東区)の支援区議会議員が集結。初顔あわせと必勝を期しての1回目の選挙対策会議がもたれました。  

2003年10月11日

マニフェストの威力!(中山よしかつ氏とともに・・・)

  午前9時。汐見小学校の前には、ピクニックシートを抱えた若いお父さん・ お母さんがたの列が並ぶ・・・。今日は「汐見保育園運動会」。

 これまで汐見保育園は、園内の狭いホールを使って運動会を行なっていましたが、 今回汐見小学校の協力の下にはじめて同校の校庭を借りての運動会となりました。

 体操・かけっこ・お遊戯・跳び箱・とプログラムが進んでいきます。
なかでもお遊戯は、スペースは広々としているにも関わらず園児達が一箇所に集まってきてしまう姿が逆に微笑ましく感じました。
これまでいかに狭い場所で不自由していたかが伺えます。「まだ慣れていないんですね・・・。」と園長先生も話されていましたが、 今回こうして地域の小学校との連携のもとに、恵まれた環境で運動会が挙行されたことは大いに意義のあることで、根岸園長・ 本間校長はじめ関係者のみなさんに心から敬意を表したいと思っています。

 午後からは、3度目の総選挙に挑む中山よしかつ氏とともに地元支援者のみなさんのお宅への挨拶回り。
2時間、根津を中心に徒歩で回りました。

 疲れることもなく、懸命に有権者に訴える中山氏のバイタリティにはいつもながら驚かされます。 さすが元体操のオリンピック代表候補だけのことはある・・・。あわせてビックリしたのは「マニフェストの威力」。

 民主党の掲げるマニフェスト(ダイジェスト版)が示された広報誌を配布して歩いたのですが、多くの方から「あっ、これですか。 ほしかったんですよね。」などと大きな反響を得ました。

 有権者の意識が政策重視への方向に明らかに向かっている感触を肌で感じています。選挙戦突入まで残りわずかな期間しかありませんが、 中山よしかつ氏には一人でも多くの人と会い、熱き思いを語ってもらい、その人柄の良さと政治家としての資質・能力を知ってもらえるよう、 努力してもらいたいと願っています。

2003年10月14日

第3回区議会定例会終了する。

 午前11時より議会運営委員会が開かれました。私も委員として出席。
衆議院選挙に要する補正予算について総務部長より説明を受け、総務区民委員会に付託されることが決定。

 午後3時より本会議が召集され助役による提案説明の後、本会議を一時休憩して総務区民委員会が開会。 7700万円余の補正予算についての審議が・・・。
国政選挙に関わる経費ですので当然国の負担により執行されますが、場合によっては区の持ち出しになることも・・・?
そうした超過負担にならぬようとの意見も付され、委員会では可決すべきものと決しました。 

 総務区民委員会終了後、本会議を再開。飯田総務区民委員長が委員会審査
報告を行い、採決。全会派一致で補正予算が可決されました。

 これで今定例会の議事は全て終了。
決算審査もあり、長丁場となった定例会でしたが、特に来年度予算編成にあたって議会としての意見も出され、 有意義な定例会になったものと感じています。 

2003年10月15日

産業連合会との懇談会、会派視察へと

  定例会終了直後、私達新生クラブでは今日から2日間会派視察を行います
文京区でも条例化が検討されている「区民憲章」(一般的には自治基本条例と呼ばれているようです。)について、 先駆的に取り組み条例が制定された新潟県吉川町と柏崎市へ・・・。

 午前中、私は文京区産業連合会との懇談会に幹事長として出席するために視察には後から合流することになりました。

 午前11時、後楽園飯店で産業連合会との懇談会が。
私も始めての経験のため多少緊張感をもって臨みました。
産業連合会は文京区商店街連合会・観光協会・中小企業同友会・印刷製本・医療器械などの地場産業の組合・建設業協会などの団体が所属。

 今日は各団体の代表者の方がたと議会からは正副議長ならびに各会派の幹事長が懇談。 業界の現状や区政への要望など忌憚のない意見が交換されました。

 景気の低迷を受けて、どの業界も極めて厳しいということ。また、 区財政の状況を理解しつつも施策の充実を求める意見が多かったようです。
区民の声を聞いていくという点ではこうした機会は非常に重要だと考えています。
 
 今後、そうした声により一層耳を傾けていくためには今一歩踏み込んで、 各団体や業界のみなさんと会派ごとに個別に懇談を持つ必要性もあるのではないかと思っています。

 懇談会終了後、上野駅へ午後2時34分の新幹線で一路柏崎へと向かいました。

2003年10月16日

柏崎から(市民参加のまちづくり基本条例)

  午前10時、会派メンバーとともに柏崎市役所へ。
市議会今井議長さんをはじめ、議会事務局やまちづくり基本条例の所管課の職員のみなさんから歓迎を受けました。

 議会の委員会室で早速、企画政策課長豊田氏より10月より柏崎市で施行された「市民参加のまちづくり条例」 についての説明をいただきました。

 まちづくり条例という言葉は、いかにも抽象的でイメージがわいてこないのですが、簡単に言ってしまえば「行政と住民が市政(区政) を協働で担っていくためのルール。」のこと。

 例えば、行政が政策を作るにはその過程を住民に情報を公開していくことや住民意見を聞く場を作ること。行政の役割や、議会の責務、 また住民投票などを条例で明文化するものです。

 読みようによっては「当たり前」のことしか書かれていないのですが、明文化することにより、他の全ての条例づくりの基本となり、 それぞれの役割が明確化されるので自治体の「憲法」ともいうべき位置づけとなります。

 最近になって、「自治基本条例」とか「まちづくり条例」などの名称で各自治体で制定されるようになったのですが、 柏崎市ではいち早く市民参加のもとにこの条例が制定されました。

私の認識した限りでは柏崎のこの条例の特徴は・・・。
1.住民に市政への参加を積極的に呼びかけていること。
2.パブリックコメント(市民意見の聴取)は要綱を作り、より強化していること。
3.住民投票の請求権を明確化していること。
などが挙げられると思います。

特に3.住民投票の請求権では各自治体とも消極的なところが多い中で柏崎が明確化している点は、 原子力発電所を抱えている当市の置かれている立場を象徴しているようにも思われました。

 反面課題もあるようです。まだ施行まもないということもありますが、市民のこの条例に対する意識がまだまだ希薄であるということ。 ピンとこないようですね・・・。

 どのように周知していくか?この条例を「市民みんなのもの」にしていく為には時間がかかりそうです。

文京区でも「区民憲章」という名の下、区民協議会などを立ち上げ区民参画でその検討が始まっていますが、先ず第1に 「区民に充分理解を得られるよう広く議論をしていくことが必要。」次に「議会に関する規定については私達議会が自らの手で議論し、 実態が伴うよう議会の活性化を含めて創っていくことが重要。」
そう感じています。

2003年10月17日

お菓子の袋詰めです。

  午前、私の事務所でお菓子の袋詰め作業を・・・。
何故そんなことをするのかというと、明日から始まる「根津・千駄木下町まつり」の準備のためです。

 私はクリーンキャンペーンという催事の担当。クリーンキャンペーンは、地域の環境美化の一環として、地元小学校の児童達に呼びかけ、 根津千駄木周辺のタバコの吸殻や空き缶などを収集して歩こうというイベントです。

 私のほかに、地元選出区議会議員(斉田・角野・鹿倉・木村・の各議員)
がこのイベントの担当です。
 大人の捨てた吸殻や空き缶を子供に拾わせるなどということは、とても心苦しいし、恥ずかしいことではありますがマナー無き大人への戒め、 そして
 子供たちの地域美化への啓蒙活動のためには良いことだと思っています。

 ボランティアで袋詰めに協力してくださったのは、後援会の方々。
明日の天候、また参加者に恵まれろ事を祈っての作業でした。

2003年10月18日

江戸開府400年にちなんで(根津・千駄木下町まつり)

今日から2日間に渡り、恒例「根津・千駄木下町まつり」が始まりました。 写真はメイン会場根津神社の様子。

 メイン会場では地域を中心とした参加団体が模擬店をやったり、地元の小中学生の鼓笛隊や吹奏楽の演奏、 フリーマーケットなどで賑わいます。

 今年はそれらに加えて、非公開であった根津神社の宮神輿2基、同神社に保管されていた文京区の文化財「根津神社神楽面」(能面)が、 江戸開府400年の記念事業として披露されました。

 私達地元区議会議員が担当したイベント「クリーンキャンペーン」も、約
50名の参加者のもと、にわか雨にあたってしまいましたが概ね成功。
地域美化の運動の一助となったことを自負しています。

 「根津・千駄木下町まつり」は明日まで、メイン会場の根津神社ばかりでなく須藤公園・延命地蔵・大観音・ 不忍通りふれあい館など付近に散在するサブ会場で様々なイベントを行なっています。
特にスタンプラリーは「下町散策」にはもってこい。

 是非、お越しください。

2003年10月19日

根津神社神楽面(江戸開府400年記念)

江戸開府400年を記念し、公開された「神楽面」。文京区の指定有形文化財です。

 根津神社には、300年ほど前から伝わる神楽面が16面ほど残されています。 江戸時代から神前に奉納される神楽に永年使用されてきたものなので傷みも進んでいるようですが、 内十点は出目寿満または出目上満の刻銘があり、江戸の能面製作者出目家一門の作であることがわかります。

 このうち三点(住吉翁・猿田彦・山神)は、文京区唯一の無形文化財に指定されている社伝神楽「三座ノ舞」に使用されているもので、 年に一度9月の例大祭には実際に面を付け、舞画奉納されます。

根津神社 宮神輿2基(江戸開府400年記念)

  江戸開府400年を記念し下町まつりで公開された宮神輿2基。 社殿前に展示されています。

 この神輿は、正徳四年(1714)9月に行なわれた根津神社の祭礼に際して造られ、御神幸に用いられたものです。 根津神社に伝わる神輿3基のうち、二の宮・三の宮には正徳四年の銘があります。一の宮その作風から同時期の製作であろうと推測されます。

 残念ながら、今は人の手により担がれることはなくなってしまいましたがこの神輿の渡御は、多くの地元の人たちの夢でもあります。
是非、実現したいものです。

 

2003年10月21日

民主党街頭活動。(石井一民主党副代表来る)

   午後1時、文京シビックセンター前で民主党の街頭活動を行ないました。
中山よしかつ民主党東京第2支部総支部長、並びに文京区の所属区議団そして党本部より、石井一副代表も駆けつけ民主党の政策を訴え、 その理解を求める活動でした。

 私は、街頭演説の最中に交差点で民主党のマニフェストのダイジェスト版を道行く皆さんに配布。
やはり、反応を強く感じました。来るべき総選挙では、やはり政策を前面に押し出していくことが必要です。

 こうした活動を地道に展開し、民主党の政権公約を広め一人でも多くの国民に理解して頂くことが、今求められているし、 勝敗のカギとなるのでは・・・。

 そんな印象をもっています。

2003年10月22日

中山よしかつ時局報告会(総選挙に向けて。)

午後7時、文京区民センターにおいて「中山よしかつ時局報告会」が行なわれました。 来るべき総選挙に向けて、後援会の総決起を兼ねての緊急集会です。

 会の冒頭、後援会組織を選挙対策組織へ切り替え出席者全員が選挙対策委員に就任することが了承され、 文京区の選対本部長には斉田宗一元区議会議長が選出されました。

 その後、増子選対事務長より事務所開設のお知らせや今後の対応について報告。一致団結して戦いに挑む体制が整いました。

 そして、今日の主役である中山よしかつ候補予定者より熱いメッセージが・・・。

 民主党の掲げる政策や、文京区の抱える課題などについて具体的な提言が示されました。「年金や高速道路など問題について、 他の候補予定者の人達と公開の場で議論をし、有権者の判断を委ねたい。」という言葉には、 これまで中山氏が国会の場で真剣に取り組んできた実績と自信が受け止められ、
頼もしさを感じました。

 しかし選挙は蓋をあけてみないとどんな結果がでるかはわかりません。
私達中山氏を支援する立場としては、民主党の政策はもとより、中山氏の実績・経験そして人柄が一人でも多くの有権者に伝わるよう、 最善を尽くしていかなければと思います。

 衆議院選挙は10月28日公示、11月9日が投票日。
 正しい審判が下ることを祈ります。

2003年10月23日

手ごたえを感じます。(マニフェストの威力Part2)

 民主党の掲げる政権公約「マニフェスト」が刷り上がり、中山よしかつ事務所に届けられました。 カラー刷り40ページ近くに渡るこの小冊子は出来栄えも上々、内容も多くの国民のみなさんに理解・ 支援を得るものと確信しています。

今日は、この出来立てホヤホヤのマニフェストを一人でも多くの方々に読んでもらうべく、 中山よしかつ氏と支援する区議会議員が民主党広報宣伝カーに同乗、区内各地で街頭演説を行なう傍らこのマニフェストを配布しました。

 予想以上の手ごたえを感じました。

 私は、本郷大横丁や金助商店街、白山上、根津交差点などを担当したのですが道行く人の多くがこのマニフェストを受け取り、 足を止め中山氏の話に耳を傾ける姿も・・・。

 これまでとは打って変わり、政策重視・現状からの変化を望む有権者の意識が目の当たりに感じられました。 私もこれまで数多くの選挙を経験してきましたがこのような感触は初めてです。

 政権交代が可能な政治の姿を、マニフェストに象徴されるように政策が重視される選挙が・・・。
こうした変化の中に少しづつ、21世紀にふさわしい政党政治のありかたがそしてその実現性がようやく見えてきたような、 そんな感覚を味わった一日でした。

 マニフェストは中山よしかつ事務所(文京区小石川1-34-4℡3816-4551)に常備のほか、私の手元にも在庫があります。
27日公示前までは、ご連絡いただければお届けいたしますので是非ともご一読ください。

2003年10月25日

草分け的存在。(柳町幼稚園50周年)  10月25日(土)

 区立柳町幼稚園(文京区小石川)が今年で50周年を向かえ、その記念式典が挙行されました。

 柳町幼稚園は文京区の幼稚園の中でも草分け的存在。特色ある幼稚園教育の実践により、地域でも高い評価を受けています。

 未就園児のための、園庭開放はすでに10年前から実施。園庭にある池を「ビオトープ」として活用したり、 PTAの毎朝の地域清掃などすばらしい伝統とその教育方針は、地域に愛される幼稚園としての手本になっています。

 創立当事に園庭に植えられた柳の木もそうした実績を誇るかのように、雄大に成長し、園児たちを毎日見守っています。

 式典終了後、行なわれた園児達のアトラクションも随所に志向が凝らされていて、ほのぼのとした気分に浸ってしまいました。

 総選挙を目前に控え、ややピリピリとしていた私ですが、そうした園児達の光景は「一服の清涼剤」として気持ちを和らげてくれました。  

2003年10月26日

チャンスに痛恨の三振・・・(文京区ソフトボール大会)

 先週の日曜そして今日と、2日間に渡り行なわれた「文京区ソフトボール秋季大会」。 私の所属する根津サンデーズも参加しました。

 先週の1回戦・2回戦、今日午前中の準決勝と順調に勝ち抜き、いよいよ決勝戦に。相手は強豪文京ベルファイターズです。

 私は今日もレフトで4番を打たさせてもらいました。
4回裏、ワンアウト1塁・2塁。絶好のチャンスに打順が回ってきました。
意気込んでバッターボックスに入ったものの、2ストライク1ボールと追い込まれ、いよいよ4球目。

 アウトコースぎりぎりのストレートに私の振り出したバットは宙を切り、
なんと空振りの三振・・・。写真はその直後、ベンチに戻る私の姿。
情けないとしか言いようがありません。

 試合結果も8対0と大敗を帰し、我がサンデーズは準優勝に。

 悔いが残る試合となりましたが、相手投手の球威とコントロールは実に見事なものでした。

 私も4番を打つようになって、もう7~8年になりますが今日の三振を思うと、そろそろ3番を打つ神谷君(26歳)に 「その座を明け渡すことになるのでは・・・?」などとその力量に不安を感じる年齢となってしまいました。
  

2003年10月27日

第3回 文の京 都市景観賞最終選考(景観審議会より)

 午後1時より、文京区景観審議会が開催。

 私も委員として出席しました。
今日の議題は「文の京 第3回 都市景観賞」の最終選考についてです。選考に先立ち他の委員のメンバーとともに候補地を視察。東洋大学・ 根津二丁目再開発などをはじめ6箇所を見て歩きました。

 その後3時30分より、審議会が開催され候補地を絞り込んだ分科会の報告を受けた後に、 委員間で景観についての議論が展開されました。白熱した議論の後の最終決定は1.景観創造賞に東洋大学(白山キャンパス扉のない門)。
2.ふるさと景観賞に播磨坂さくら並木(写真)
3.景観づくり活動賞に文京歴史建物の活用を考える会が、それぞれ決定しました

 賞は決定しましたが、文京の景観に関する課題は残されています。「文京の景観とはどのようなものなのか?」 「まちづくりとどう関係していくのか?」「どのように実現していくのか?」「区民の意識の高揚は?」などなど・・・。

 景観審議会委員は、篠原会長(東京大学教授)を始めとした学識経験者、区民、区議会議員、 区職員など幅広い人材の登用で構成されています。各々が自由な立場で今後景観についての議論が成熟し、 文の京にふさわしい景観形成が一歩一歩前進していくことに期待を持っています。 

まさし日記の更新を一時中断します。

 公職選挙法では、選挙期間中は政治家個人の政治活動は禁止されています。政治活動とは政治家が自らの政策や考えを訴える、 機関紙の発行や集会など・・・。
ホームページの更新もこれら政治活動のひとつと考えられるため、選挙期間中の間更新はできません。

 明日より衆議院議員選挙が公示いたします。選挙期間は11月8日まで、投票日は9日(日)です。
 
 従って、11月9日(日)まで「まさし日記」の更新を一時中断させていただきます。11月10日以降に、 中断した期間も含め更新を再会させていただきますのでよろしくお願いいたします。

2003年10月28日

 中山よしかつ第一声(衆議院総選挙始まる)

 第43回、衆議院総選挙が本日公示されました。
小泉改革を唱える自民党か?自由党との合流を果たし政権交代と2大政党政治の実現を訴える民主党か?マニフェストという新しい概念を争点に、 当に政策を前面に押し出した選挙という意味でも日本の将来を決する極めて重要な選挙になると考えています。

 私の支持する民主党・中山よしかつ候補は、午後4時激しい雨の降るなか春日町の交差点において、文京区における第一声(出陣式) を行いました。

 雨の中を駆けつけてくれた多くの聴衆を前に、「マニフェストの実現とともに、地元の抱える多くの課題について、 真摯に耳を傾けていきながら、住民の立場に立った改革を進めていく!」とアピール。

 台東区議会議員3期・東京都議会議員2期・衆議院議員2期と政治の現場で実績を積み上げてきた中山候補の演説には説得力があります。 特に私は中山候補とはもう15年以上のつき合いもあり、当時、鳩山邦夫代議士の秘書として中山氏の姿を目の当たりに見てきた私にとっては、 この人は絶対に落とせない。との思いもあります。

 しかし、選挙はやってみないことには、ふたを開けてみないことにはわからない。何よりも油断は大敵。与えられた選挙戦12日間、 ただただベストを尽くすのみです。 

2003年10月29日

街頭でマニフェストを・・・(選挙戦2日目)

選挙戦2日目、午前9時定例選対会議の後、地元へ戻り政党ポスターの貼付作業を行いました。 衆議院選挙では政党ポスターの屋外掲示(数量に制限あり)が許されており、候補者個人の名前や写真の掲載も可能です。

 枚数に制限があるので、なるべく効果的に貼付することが重要。人通りの多い交差点の角や投票所への通り道など、 各陣営も場所取りに躍起です。

 私も午前中、中山候補のポスターを不忍通り沿いや汐見小学校周辺などの知り合いのお宅に頼んで歩き、何枚か貼らせていただきました。

 午後からは民主党本部から来た広報宣伝カーに乗り込み遊説活動を・・・。
斉田宗一・山本一仁議員らとともに本郷菊坂下、根津、千駄木、本駒込と所々車を止めて、 街頭演説と道行く有権者にマニフェストの配布を行いました。

 相変らず、マニフェストへの関心は高いようです。

2003年10月30日

元気です。(選挙戦3日目)

選挙戦3日目。朝8時より候補者、私・斉田両名で根津駅前街頭演説を・・・。
候補者が演説中は車上運動員も含めみんなで、マニフェスト配布。
200冊が、40分でなくなりました。

 その後、春日町交差点で同じくマニフェストを配布。候補者はぐるっと区内を遊説の後、文京区の事務所に帰ってきました。 元気な様子です。(写真)

 夜は、根津地区の選対会議がふれあい館で行われました。私の支援者など40名が出席、選挙情勢や今後の日程などを私から報告。 その後、候補者の演説を聞き1時間ほどで終了。

 明日から個人演説会が始まります。

2003年10月31日

政権交代を訴える!(個人演説会)

午後7時、千駄木団子坂にある「汐見会館」において、中山よしかつ候補の個人演説会が開催。 個人演説会といっても、学校を会場に行われるような大規模のものでなく、 中山候補をできるだけ身近に感じてもらうことを目的とした小集会的な会合です。それでも地元地域の70名近い方々が駆けつけ、 中山候補の演説に耳を傾けていました。

 この演説会の担当責任者は、私と楠山正雄元区議会議員。
私が司会進行を務め、楠山氏が選挙情勢などについて説明、候補者が会場に到着次第、決意表明が・・・。

 特に、中山候補の演説は実に分かりやすく、 JRの民営化の例を取り高速道路についても必ずしも民営化が良いという訳ではないということ、中小企業の抱える問題、 特に個人保証の撤廃などの中山氏のこれまでの実績、そして年金問題と・・。
30分にもおよぶ演説でしたが、席を立つひとも居眠りする人も無く皆、真剣に聞きいっていました。

 政権交代への道筋が、かすかに見えてきたような気がします。

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